取材協力:株式会社アクティブ 取材:小川 勤
掲載日:2025/09/24
総合オートバイ用品メーカーとしては国内トップクラスのシェアを誇る『アクティブ』が横浜営業所のスタッフを募集。職種は営業だが、その可能性は無限大。関東の用品店や有名カスタムバイクショップへの訪問はもちろん、パーツ製作やデモ車製作に関われるチャンスも!
愛知県日進市の『アクティブ』本社を訪れると、フロアに入った瞬間に多くの社員の方が「こんにちは」と大きな声で挨拶してくれる。その社名の通り、皆が活発で精力的で、パワーが漲っている。
『アクティブ』の創業は1989年。問屋業に始まり、より良い物をお客様に届けるためには自社企画、設計、製造を行う必要であると考え、2002年に総合オートバイ用品メーカーになることを決意。
以降、『日本人の誇りであるモノづくりの心』を機軸に、スタッフ、お客様と共に夢を作り上げるといった意味を持つ経営理念『人技夢創造(じんぎゆめそうぞう)』を掲げて製品開発を繰り返し、ノウハウを構築。
これまでに代表ブランド「ACTIVE(アクティブ)」と、高品質で軽いホイール&ブレーキブランド「GALE SPEED(ゲイルスピード)」をはじめ、多数のブランドを立ち上げ、今では日本のみならず全世界に製品を届けている。そして多くの海外メーカーとも提携し、すべてのメーカーとパートナーシップを結んだ上で、国内展開をしている。
さらに『アクティブ』の強みは用品店である『しゃぼん玉』が兄弟会社であること。『アクティブ』の扱う製品の販売チャンネルを直下に持ち、カスタマーの声をリアルタイムで拾える環境を持っているのだ。
そんな『アクティブ』が横浜営業所のセールススタッフを募集している。月に30〜40件ほどの用品店やショップを訪問し、『アクティブ』が取り扱う製品の提案や売り場の制作などがメインの仕事。営業職や二輪業界の経験は問わず、バイク好きで『アクティブ』のカルチャーにフィットする方を募集する。
2019年に『アクティブ』の代表取締役社長になった上田和由さんは、社長就任と同時に社内に新風を吹き込んだ。経営理念や社是を見直し、各セクションを組織改革。また、アクティブホールディングスの動きを明確にし、傘下となる『アクティブ』と『しゃぼん玉』の業務を改善。
その改革は今も道半ばだとは言うものの、しっかりと業績に反映。日本人の体型や趣向にあわせたオリジナルパーツであるゲイルスピードやアクティブブランドは、世界トップクラスのレースやストリートユーザーにも評価され、売り上げが急増している。
上田さん:現在『アクティブ』は、兄弟会社である『しゃぼん玉』とのパートナーシップを強化しています。また、海外パートナー会社と技術提携&共同開発し、日々、人との関わりを大切にした連動&連携を行なっています。そこで培ったノウハウ(技)をもってバイクに乗る全ての方を対象とした、『より良い製品開発=夢を作り上げる』ことを日々意識して、常に高みを目指しています。カスタムパーツメーカーとして皆さんが欲しいと思うパーツを創るだけでなく、今後もずっと必要とされるスタッフが在籍する会社であり続けたいのです。
そして、日本におけるカスタム文化に影響を与え、グループ会社である『しゃぼん玉』と共に両社が掲げる『ワクワク』を具現化。2社の強みを生かし、独自の展開を構築、新しいことにチャレンジし、継承を行い、100年継続を目標に掲げています。大事なことはどれだけワクワクし、人との関わりから夢を創り上げる事ができるかです。
『しゃぼん玉』の強み、『アクティブ』の強みをそれぞれ全然違うものです。今後は、それらを掛け合わせた何か、『しゃぼん玉』と『アクティブ』の人材を使っての何か、僕らにしかできないことの横展開を思い描いています。それができたら本当のワクワクですよね。
そんな『アクティブ』を次のステージに導いてくれるメンバーを急募しています。勤務地は横浜営業所です。横浜営業所での仕事は、バイク製品を取り扱っているビジネスパートナー(用品店やカスタムショップなど)に対し、当社が扱う製品を紹介することです。「弊社はバイクに詳しいスタッフが多い組織」と思われがちですが、実は入社時点ではバイクパーツの知識がなかったメンバーが多数です。
弊社が求めるのは『世界に通用する商品を扱いたい』『日本全国を飛び回れるような仕事がしたい』という意欲がある方です。
また、勤務地は横浜営業所ですが、愛知県の本社にも頻繁に来ていただきます。本社スタッフとのコミュニケーションを深め、開発の現場を知り、さらにデモ車に乗りオリジナルアイテムを体感することで、常に新しい刺激を得ることができます。
上田和由さん
2019年10月、41歳の時に3代目の社長に就任。『アクティブ』に所属する前に、1年半ほどオランダのハイパープロ社に在籍していた経歴を持つ。2級整備士免許を持つバイク&カスタム好きで、現在の愛車はドゥカティのモンスターS2R。
『アクティブ』は毎年、東京と名古屋のモーターサイクルショーに参加。これまでにたくさんのデモ車を製作してきた。このデモ車はスタッフが試乗して自社製品を体感することもあるし、もちろん横浜営業所から関東の用品店などに貸し出すこともある。
デモ車のセレクトは、皆で意見を出し合って決めているという。こうした過程も、バイク好きならたまらなく楽しい仕事となるに違いない。
また興味深いのは、製品提案書をいつでも誰でも提出できること。製品提案書とは、自分のアイデアをパーツやグッズとして具現化できるシステム。自身の思い描くパーツを製品化できる可能性があるのだという。
パーツだけでなく、様々な用品も展開。写真は『アクティブ』企画のBELL製ヘルメット。その他、メンテナンス用品やツーリンググッズなど商品は多岐にわたる。
毎月関係者に送られるアクティブ情’s。新製品やニュースが掲載され、『アクティブ』の旬がわかる情報誌もWEB上で発行している。
横浜営業所の村上さんと筆者は20年来の付き合い。今思えば、出会った当時の村上さんは新卒だったのだが、今と印象があまり変わらない。よく笑い、若々しく、大御所バイクショップの少し難しい社長たちからも可愛がられるキャラクターだ。
「正直なところ、社長よりもアクティブ愛は強いと思うんですよね」。インタビューの第一声は、『アクティブ』&『しゃぼん玉』の2人の社長の目の前にしながら、村上さんの高笑いと共にスタートした。
村上さん:僕が『アクティブ』に入社した時はリーマンショックで就職難のタイミング。沖縄の大学に通っていたのですが、クラスメイトの皆が困っていた時代です。沖縄のバイク用品店でアルバイトをしていて、バイク業界で働きたいと思っていました。
だからこそ『アクティブ』に新卒で入社できた際は、拾ってもらった感覚も強く、感謝しています。入社後はゲイルスピードの立ち上げの時期で、生まれたてのブランドでしたからクレーム処理もたくさんありましたね(笑)。その時代からショップや用品店、さらにその先にいるお客様からフィードバックを受けて、揉んで、改良する、製品化するというのを繰り返しています。営業ですが、現場の生の声を本社に届ける重要な役目もあります。また、時にはお客様と話しながら、世の中に出ていないパーツを考えます。
さらに雑誌やWEBで見ていた憧れの有名カスタムショップに行き、そこの代表と意見交換できる悦びは格別です。レジェンドと呼ばれる方々との付き合いは、モチベーションが上がります。もちろん最初は僕や他のスタッフと同行して動くので安心してください。
『アクティブ』には社名通りのアクティブイズムがあります。それはみんな活発で、業界内でも非常にパワーのある会社だというところです。社員のパワーが売り上げになり、行動して成果を残せば役職などもついてきます。
これはモーターサイクルショーの元気なブースを見ていただけると伝わるかもしれません。バイク好き、話好き、情報好き、『アクティブ』好きの方をお待ちしています。
村上敦郎さん。販売促進部 横浜オフィス所長 国内販売課 兼 特販部 課長。営業周りだけなく、関東の様々なイベントへも出展。「総合オートバイ用品メーカーとしては、国内トップクラスのシェアを誇るため、訪問先では『ああ!アクティブさん!』と歓迎されるほど、知名度があります。新規で売るより、パートナーシップを組んでいるお客様の声を聞き、信頼関係を守る営業です」
バイク好きが集う『アクティブ』。社内ツーリングなどのイベントも開催している。
JOBIKE編集部より
例年、モーターサイクルショーに出展している『アクティブ』は、毎年数台のデモ車を新規で製作。それを何年も続けている。そこで培ってきたノウハウは膨大で、それは着実に製品作りやセットアップへ反映されている。
筆者はこれまで何台もの試乗車に乗せていただき、カスタムの効果や面白さを体感。中には驚くほどの発想とポテンシャルを持つパーツも多い。近年でいえばプレスフォーミングスイングアーム。これは見事だった。縦剛性を高く、横剛性を落とす方向性はスーパースポーツと同じ発想で、それをきちんと具現化していた。また、こうしたパーツは、装着するサスペンションやタイヤ、ホイールで印象がガラリと変わるが、『アクティブ』のデモ車はしっかりと調律されているのだ。パーツを製作するノウハウだけでなく、調律するノウハウも持っていることはとても大きい。
今、こんな形でデモ車を作り続け、走らせているメーカーは珍しい。この『アクティブ』らしい取り組みは、今後も続けていくし、継承されていく。『アクティブ』は、カスタムバイクシーンにとってますます欠かせない存在として輝きを増していくだろう。
JOBIKE編集部より
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