取材協力:BB FACTORY足立 取材:小川 浩康/撮影:コイズミ ユウコ
掲載日:2026/01/29
「洗車に困っている」「バイク向けガラスコーティングに不満がある」といったライダーのために、バイク専門の徹底洗車とガラスコーティングショップとして、2024年3月に東京都大田区にオープンした「BB商会バイク洗車センター東京大田」。
さらに「修理を断られた」「行きつけのショップが閉店した」と、バイク整備に困っているライダーの“頼れる街のバイク屋”として、2024年12月に東京都足立区にオープンしたのが、『BB FACTORY足立』です。こうした業務拡大の中で、ライダー目線のサービスをより充実させていくため、この度、実務経験のある整備スタッフとフロントスタッフを募集します。
代表曰く「現場で活躍しているのはスタッフなので、裏方の自分よりスタッフを前に出して欲しい」と、顔出し無しのインタビューから始まった。20年振りに乗ったバイクで「バイクって最高に楽しい!」と感動、すっかりハマっている。自ら“リターンライダーを代表するバイク乗り”と言う。
『BB FACTORY足立』代表:20年ぶりにライダーへ復帰し、そこから数台のバイク購入したのがリターンの始まりでした。私はバイクに乗るのとカスタムは好きなのですが、恥ずかしながら自分でバイクをいじれないし、いじる気もありませんでした。そのため、バイクに乗り始めた以降も、工具や道具などを揃えていませんでした。そんな状態でバイク洗車をしたので、外装を傷つけてしまったり、手をケガしてしまったり、勝手が分からず固形ワックスを全体に塗ってしまったりと、失敗の連続でした。その時、「ああ、(自分では)無理だな」と強く思いました。それと同時に自分が改めてライダーになると、「アパートではバイクの洗車できない」「近所の目(苦情)が怖い」といった、他のライダーの声が耳に届くようになりました。また、コイン洗車場の高圧洗浄機はバイクを傷めてしまいそうですし、クルマの人から邪魔にされて肩身が狭いなど、バイク洗車するだけでも、困っている人がとても多いことを知りました。
ちょうど、その頃にバイクのガラスコーティングがあることを知り、私のバイクも施工してもらいました。しかし、その仕上がりは自分が思っていたのと違い、(施工後)車体がツルツルと滑るようになってしまい、とても乗りにくくなってしまいました。その施工をしていただいたショップの方の接客もあまり感じが良くなく、自分がサービス業の出身ということもあってか、全く満足できなかったのです。
購入した新車を綺麗な状態で乗り続けたいと思っていたものの、バイク業界(?) の人の対応に違和感を感じてしまい、それならば自ら「徹底洗車」と「バイク専用ガラスコーティング」のバイク専門プロショップを創業しようと考えたのです。そして事業スタートしたのが、東京大田区の「BB商会バイク洗車センター東京大田」です。もうすぐ2年を迎えますが、これまで4,000台ほどの施工実績があり、ネットでの口コミもとても高い評価をしていただいています。
『BB FACTORY足立』代表:リターンライダーになったことで、「カスタムをしてくれたり、気軽にバイクをいじる相談ができるショップに行きたい」と強く思うようになりました。しかし、現実には「当店でご購入いただいたバイクでないと、修理は受けられません」「作業が混み合っていて、点検でも数ヶ月待ちです」といった対応が多く、バイクユーザーが修理や点検、カスタムなどで困っているケースが本当に多いことを知りました。
私自身、一見(いちげん)さんはお断りのようなショップは嫌でしたし、初めてでも緊張しないで(自分が)行けるショップが周囲に見当たりませんでした。それならばと「BB商会バイク洗車センター東京大田」を立ち上げた時と同じように、「バイクユーザーの悩みを解決するショップを自分で作ってしまおう」と思うようになり、2024年12月に『BB FACTORY足立』をスタートした、というのが開業経緯になります。
『BB FACTORY足立』代表:弊社はライダーがカスタムしたり、バイクをいじったりすることについて、気軽に相談できるショップにしたいと思っています。行きつけのバイクショップがなく、カスタムや修理、車検などで困っている、そんなライダーのお役に立ちたいと思っています。私は、自分のことを「リターンライダー」の代表だと思っています。自分の理想とするショップイメージは、初めての方でも緊張せずに入店でき、(お客様の)不安を解消し、バイクの楽しさを感じてもらえる、そんなショップです。
オープンから多くの作業依頼をいただいていますが、その中で常連のお客様から「整備がきちんとできるショップで、バイクを買いたい」という声をいただくようになりました。「バイクの総合病院」として開業した『BB FACTORY足立』は、ライダー目線のサービスを提供できるショップにしたかったので、新たなサービスとして、中古車の販売も行うようになりました。バイクは原付からビッグスクーター、スーパースポーツにアメリカンなど、個人的に面白いと感じたものをメーカー問わず、幅広く仕入れています。
もちろん「バイクの総合病院」と謳うショップなので、中古車であっても整備をしっかり行ってお客様に販売しています。納車後1カ月、または走行1,000kmまでのショップ保証もお付けしています(※保証の対象外車両もあります)。また、別途費用はかかりますが、当社の「BB商会バイク洗車センター東京大田」と連携しているので、ガラスコーティングを希望のお客様には施工後の納車も対応しています。(※割引あり)
『BB FACTORY足立』代表:「バイクの”ワクワク”する楽しさを多くのライダーに広めていきたい」というのが、『BB FACTORY足立』の想いです。そのため、修理や点検といった「バイクの総合病院」としての仕事を主軸としつつ、中古車の販売も開始しました。今後は、さらにバイクに関わる新規事業や新規出店なども計画しています。
ただし、私はメーカーや車種を問わず、バイクそのものの楽しさを伝えていきたいと考えています。そのため、単一メーカーの専売ディーラーや輸入代理店の経営のようなことはする予定はないですね(笑)。
構想に関する事業構築は頭の中でどんどん膨らんでいるのですが、現実的な部分として、修理や点検の依頼増加によってお客様にお待ちいただく時間が長くなってしまったり、中古車販売で納車が遅れてしまっては本末転倒です。お客様に直接関わる部分で、サービス提供が足りていないと感じています。
今回、お客様へのサービス向上と新規事業の実現に向けて、整備の実務経験がある即戦力となるメカニックを募集することにしました。
『BB FACTORY足立』代表:バイク事業部はスタートしてから2年弱です。大手ディーラーのような運営システムはまだありません。しかし、新しいことにも挑戦しつつ、業績を上げていけば昇給と賞与で還元していく体制になっています。給与水準も高めに設定しており、毎年最低5,000円は定期昇給します。人事考課も年4回あり、それぞれ昇給するチャンスがあります。ただし、現状では新人教育をしていく時間の余裕がないため、今回は即戦力となる整備実務経験のあるメカニックを募集します。メカニックとして働きながら
〇働き方/
「ワークライフバランスが取れていない」「土日を休みたい」「残業無し」「週休3日」
〇お金と評価/
「頑張って働いても稼げない」「もっと仕事を増やして給料を上げたい」「頑張りを給料に反映して欲しい」
〇バイク業界への気持ち/
「バイク業界を辞めるかどうか悩んでいる」「バイク業界に戻ろうか考えている」「バイク業界に未練がある」
といったことで悩んでいる人には、様々な働き方を相談して、働きやすい環境を提供していきます。例えば、「子どもがいるので土日休みで働きたい」「残業なしの8時間勤務で働きたい」など、ワークライフバランスを重視した働き方も歓迎します。逆に、「土日は働いて稼ぎたい」という方も大歓迎です。働き方の違いで給与に差は出ますが、毎年の定期昇給最低5,000円は変わりません。5年勤務したら、成果によっては月給で10万円~20万円上げていけるくらい、昇給率は高く設定しています。特にバイク業界から異業種への転職を考えているベテランメカニックの方は、バイク業界から去ってしまう前に、ぜひ一度相談しに来て欲しいです。自分に合った働き方で、培ってきたスキルを発揮してもらいたいと思っています。
2りんかん、外車インポーターから「BB商会洗車センター東京大田」店長に就任。現在『BB FACTORY足立』統括店長も兼任している。
「BB FACTORY足立」もオープンから1年経ちましたが、変わった点は?
小林さん:修理や点検で困っているお客様が本当に多く、ご依頼件数は想定よりも多かったですね。お客様は一都三県の方が中心ですが、「しっかり整備してくれる店でバイクを買いたい」「アフターメンテナンスがきちんとしている店を探していた」という声をとても多くいただきます。そのため、去年の春頃から中古車販売を始めたのが、当社にとって大きな転換点となりました。中古車のセレクトや仕入れは代表が行なっていますが、国産・外車のメーカーやジャンルにとらわれず、様々な車種を取り扱っています。人気があって流通台数の少ない車両などは、全国からお問い合わせ(引き合い)があります。
修理や点検に関しては「バイクの総合病院」として、他店やインターネットで購入された車両、ディーラー車も歓迎しています。他店で整備を断られた車両も、まずは一度見せていただき、対応可能か判断しています。パーツはウェビックを利用して手配したり、外車はディーラーとの情報共有もあり、事故車や並行輸入車でパーツの手配がつかない車両以外は受け入れています。
中古車販売も、そうしたノウハウを生かして「少しでも怪しい」と感じた消耗品は交換し、きっちり整備しています。車両によっては店舗保証(1カ月もしくは1,000km走行)も付けています。おかげさまで中古車販売は堅調ですが、修理や車検整備も増えており、現在は納車整備が追いつかない状況です。
どういう人材を求めていますか?
小林さん:カスタムの依頼も多く、かつての「街のバイク屋さん」のように、色々な車種を取り扱っています。バリバリ整備してくれて、多様な車種を扱うことに面白みを感じる人には、働きがいのある職場だと思います。ただし、現状はディーラーのようにガチガチにマニュアルが決まっているわけではなく、むしろマニュアルやシステムを構築している段階です。そのため、整備を終えた車両や納車時の説明をお客様にするなど、様々なことに柔軟に対応してもらえる人を求めています。効率の良い方法などを積極的に提案できる方は大歓迎です。
前職で得たノウハウやアイデアで、『BB FACTORY足立』をさらにブースト(盛り上げて)させてくれるような人が来てくれたら嬉しいですね。給与面などは同社代表と相談の上、最終的に決定します。交通費は規定に基づき全額支給、部品や車両の社員割引販売、ガラスコーティングの割引施工など、福利厚生も充実しています。
同社の代表から譲り受けた、2015年モデルのカワサキZX-10Rで通勤する小林統括店長。仕事だけでなく、趣味としてバイクを楽しむライダーである。
今後の展開についてもお聞かせください。
小林さん:ガラスコーティングから始まり、車両整備、中古車販売と新しい事業が加わってきました。個人的に新しいことをやるのが好きなので、とても面白みを感じています。私は販売や営業の経験があるので、お客様がバイクに接して喜んでくれる姿を見るのが嬉しいんです。今後は、ツーリングやイベントなども含めて、バイクに関する事業を多方面に広げていきたいと思っています。
オープン当初からフロントスタッフを担当しているKさん。生粋のバイク好きで、雨の日でもバイク通勤するライダー。
現在はどのような業務を担当していますか?
Kさん:主にフロントスタッフになりますが、受付、電話対応、修理や販売のメール対応、登録書類の作成、ご来店された方の接客も行います。メカニックスタッフには、整備に集中してもらえるよう、必要な部品発注も私が担当しています。
オープンから1年が経ち、変化したことはありますか?
Kさん:中古車販売も開始し、取り扱い車種も原付から大型、アメリカンからスーパースポーツまで多岐にわたるようになりました。そのため、販売に関するお問い合わせが非常に増えています。整備に関しては、「長年お世話になっていたバイク屋が閉店した」「他店で修理依頼を断られた」「ディーラーでの車検入庫が数カ月待ち」など、バイクのトラブルで困っているお客様が増えている印象です。また故障診断に時間がかかるような、重整備が必要な修理車両も多くなってきています。
販売台数、整備台数、お問い合わせが増えたことで、正直なところ私一人では対応しきれないことも出てきました。それでも、私自身がバイク好きだからこそ「バイクで困っている人のお手伝いがしたい」という気持ちが強く、対応のクオリティを下げるのは嫌なので、丁寧な仕事を心がけています。
給与や待遇についてもお聞かせください。
Kさん:待遇に関しては随時見てもらっていて、代表と相談しやすい風通しの良さがあります。定休日はなく、シフトで週休二日を確保していますが、休日も相談して取りやすいです。整備にも社員割引が適用され、私の愛車も毎月整備してもらうなど、バイク好きの私には働きやすい職場です。
今後の展望は?
Kさん:うちは”バイクの総合病院”なので、自分の愛車の状態について主治医(メカニック)としっかり話をしたいお客様が多いです。そういうところに理解のあるメカニックが応募してくれると嬉しいです。そして、スタッフが増えたら、皆でバイク談義をしたり、飲み会をしたり、スタッフ同士のツーリングもできたら楽しいだろうなと思っています(笑)。
前職のバイクディーラーに勤務していた時は、「初心者ツーリング」や「女子ツーリング」のイベントを担当していた経験があるので、当店でもお客様とのツーリングイベントを企画していきたいです。また「バイクショップは入りにくい」というイメージを払拭するため、SNSなどを通じてフレンドリーな雰囲気を積極的にアピールしていきたいですね。やりたいことはたくさんあるので、フロントスタッフの増員もお願いしたいと思います。
JOBIKE編集部より
「BBバイク洗車センター東京大田」を創業し、続いて『BB FACTORY足立』もオープンした同社代表。起業する決断力、その後に中古車販売も始めるなど、行動力には本当に感心させられた。自分が行きたいと思うショップが無いなら、自分で作ってしまえと思うことはあっても、それを実行に移せる人は少なく、さらに実現できる人は少ないからだ。
同社代表のその原動力は、どこから来ているのか聞いてみると「バイクは最高に楽しいから、その”ワクワクする”気持ちを多くのライダーと共有したい。だからバイクで困っているライダーがいれば、それも何とかしたいと思う」という。また自分は「サービス業出身だから、どうもバイク業界の対応の不親切さに違和感を感じてしまう。常にユーザーと同じ目線でサービス提供を心がけてきた」とも語られた。ユーザーファーストの同社代表が求めるサービス水準は、個人的にはかなり高いのだろうと思った。その水準のサービスを提供するスタッフに対しても、働きやすさや(仕事への)やりがいが感じられるよう、様々な働き方に対応して、給与と昇給率を高く設定しているのだと理解することができた。
同社代表は自ら“リターンライダー代表を自負している”と話されていたが、それはユーザー側に立っているという意味を含んでいるのだろう。そして”リターンライダー”として、こよなくバイクを愛し、楽しんでいる。そんな同社代表のストレートな気持ちに、一緒に広めていきたいと思う気持ちのある整備実務経験者の人は、そのキャリアを生かせる職場として、その扉をノックしてみてはどうだろうか。スタッフインタビューでストアディレクターのKさんも言っていたが、フロントスタッフも欲しいところで、バイク好きな女子スタッフもウェルカムとのことだ。
JOBIKE編集部より