取材協力:株式会社ビーフリー 取材:小松男
掲載日:2024/07/29
創業は何と大正10年(1921年)という長い歴史を持つビーフリーグループ。
現在は千葉県と東京都に国内メーカーを取り扱うビーフリー店、カワサキ専売店「カワサキ プラザ」、KTM/ハスクバーナモーターサイクルズ専売店に加え、自動車保険を取り扱う事業所の合計8拠点を運営するグループ店である。 今後、業務範囲を更に拡大していくためにも常に新しい人材を求めている。
現在各店舗をとりまとめる河原井さん。勤続28年のベテランである。
ビーフリーに入社してから四半世紀以上務められており、現在はマネージャー職で手腕を振るわれている河原井さんから、ビーフリーの歴史や今後の方針、さらには将来的なビジョンなどのお話を伺った。
河原井:当社は1921年(大正10年)に創業し、100周年を迎えました。創業当時、日本にはバイクの文化は無く自転車店としての創業でしたが、1950年代にホンダから発売されたカブの取り扱いを機に、徐々にバイクの取扱台数を増やし、現在のビーフリー(バイク専門店)のスタイルに至りました。
私が入社したのは平成8年なので、かれこれ28年も前のことになりますが入社したころは人気の高かったZEPHYRやSteed、NSRなど、今では懐かしく名車と呼ばれるようになったモデルが店舗に多数並んでいた記憶があります。また当時ではまだ珍しかった大型車も多数展示していて、普段なかなかお目にかかれない車両に囲まれて働く日々はワクワクの連続でした。
ビーフリーが掲げる営業テーマは「夢・安全・応援します!」です。お客さまに「夢」のあるバイクライフをご提案し、お客さまの「安全」をサポートさせていただく、というものです。
特に、これまでバイク整備のための機器や設備の充実を図ることや、スタッフの職場環境にも配慮し、全店舗に冷暖房完備の屋内工場、認証工場や指定整備工場を取得するなどして、お客さまの「安全」を確保することに最も力を注いできました。
また、お客さまがバイクをお乗りいただくことの魅力をご提案するためにツーリングやライディングスクール、パーツ商談会などの様々なイベントも開催してきました。
今後、将来的なビジョンの話をお聞かせください
河原井:振り返れば、いつの時代もお客さまのニーズにお応えできるようにスタッフみんなで努力してきたと思います。
これからも、渦中の環境問題ほか、変革期を迎えつつある様々な事柄にも柔軟に対応していきたいと思っています。そしてお客様のニーズにお応えしながら、スタッフと共に成長していきたいですね。
変化のスピードがどんどん早くなっていく世の中にあって、整備や点検の安全面などを地道におこなっていくことが必要だと感じています。 その中で、急速に多様化するお客さまのニーズに応えていくための一つとして、2023年から「WPサスペンション」の取り扱いも開始しました。
今後もバイクに関する様々な事業や活動にチャレンジしていければと思っています。
具体的にどのようなスタッフに来て欲しいですか?
河原井:先ほどお話したように、私はビーフリーに入社して28年になります。さすがに社内では古株になりましたが、私より先輩の方もいらっしゃいますし、最近ご入社されたフレッシュな方も多数いらっしゃいます。
店舗スタッフの年齢層もバランスがとれた会社だと思っています。求人にご応募いただいた方にいつもお聞きしているのは「どれくらいバイクが好きですか?自慢話でも結構ですよ」です。会社としては「バイクが好き」を自認されていらっしゃる方にぜひともご入社いただきたいと願っています。
バイク業界や自動車業界にお勤めの経験のある方はもちろんですが、未経験の方も大歓迎です。資格や経験は働きながら得ていっていただければ問題ありませんし、アパレル販売にも力を入れているので、「バイクは全く未知だけれどアパレルには自信がある」という方からのご応募もお待ちしております。
待遇面を教えてください。
河原井:火曜日と水曜日が定休日となっており、完全週休二日制としています。先日もスタッフに誘われて火曜日にモトクロスコースを走ってきたのですが、50代の体には厳しく、全身がバキバキになりました。ただ翌日も水曜日でお休みでしたのでなんとかリカバリーできました。スタッフにもしっかりリフレッシュしてもらいたいですね。
また、国家整備士資格などは当社の資格支援制度を使って取得できます。私を含め、この社内制度を利用して資格を取得したスタッフが大半です。
現在も整備士資格取得にチャレンジしているスタッフが数名います。国家資格以外でも各メーカーや各種団体の資格取得も支援しています。
資格を持って入社してくる人より、入社してからのスキルアップで資格取得していくスタッフの方が圧倒的に多いのが現状です。社外講習も充実していますので、向上心のある方には最適だと思います。
様々なブランドを扱っていますので最初に覚えることは多いですが、大好きなバイクの知識や経験を得られる日々を楽しんで働いていただければと思います。
ビーフリーグループの特徴を教えてください
河原井:現在ビーフリーグループにはバイク販売店だけで7拠点があり、各店舗で取り扱うブランドが異なります。
それでいながらも同一ブランド内では車両の在庫共有をしているため、以前の半導体不足やコロナ禍などによる各メーカーの生産遅延での在庫不足に対しても、上手く対応できたのではないかと思っています。
また、ビーフリーでは車両を売って終わりという仕事はしていません。日ごろのメンテナンスなどだけでなく、お客様にバイクライフを満喫していただくためのイベント等も開催しています。
例えば「サーキット貸切走行会」や「サーキット試乗会」といったイベントも開催しています。日頃は走る機会のない本格的なサーキットコースをご自分のバイクや試乗車で走っていただき、一般道とは異なる趣に例年大変ご好評をいただいております。
教習所をお借りしたライディングスクールも開催しています。これまで「二輪安全運転指導員」の資格を所持しているスタッフは、なかなかその資格を活かす場がなかったのですが、イベントを通じて、お客さまと一体感をもった楽しい時間を過ごすことができました。これからも「安全」を目的とした機会、お客さまとスタッフが一緒に楽しめる機会を設けていければと思っています。
新卒でビーフリーに入社されてから現在で約10年、先日の社員総会では永年勤続表彰も受けたという野澤さん。今はビーフリーグループのKTM府中でスタッフとして活躍されています。ビーフリーという企業、そして仕事内容などを知るために、これまでの経歴やビーフリーのことなどを伺うことにした。
野澤 翔さん(2014年4月入社):学生時代に免許を取得しバイクに乗り始めました。
卒業を控えて就職活動を始めた際に、バイク業界で働くのも良いかと考えビーフリーへ応募、新卒で入社をしました。
バイクに乗っていたとはいえ、入社当時はバイクショップでの仕事というものを右も左も分からない状態でした。
ただ私の場合は学生時代に居酒屋でアルバイトをした経験があり、接客が苦手ではなかったことと、ビーフリーに入社後はフロントサービスからスタートしたことで、仕事の流れは吸収しやすかったです。
フロントスタッフとしてお客様とコミュニケーションを取りつつ、徐々にメカニックの方も勉強してゆきました。ビーフリーでは資格支援を行ってくれることもあり、実務経験を進めながら整備学校に通い、二級整備士免許まで取得しました。
自分自身をステップアップすることができる職場環境であり、それはやりがいにも通じました。
グループ店のKTM千葉とハスクバーナ千葉は、千葉テレビの「週刊バイクTV」協賛店としてテレビCMも流れているのでご存知の方も多いかもしれませんが、KTM府中とハスクバーナ府中は2022年に両ブランドの正規ディーラーとなりました。それまではビーフリー東京府中店として国内4ブランドをはじめ様々なメーカーのバイクを取り扱っていましたが、その時の経験を上手く活かせていると思います。もしこれからビーフリーへの入社を考えられている方は、国内4ブランドに携わる店舗か、KTM千葉やカワサキプラザのような専売店、どちらの店舗を希望されるか伝えていただけると良いかもしれません。それぞれ別店舗ではありますが、グループ店としてスタッフ同士の交流もあり、一緒にサーキット走行などに行くこともあります。
ビーフリーは私のように未経験で入社してもまったく問題ありませんし、今一緒に働いているスタッフのように他業種からの転職でも働きやすいと思います。とにかくバイクを好きだと良いですね。自分の好きなことで世界は広がりますし、情熱も維持することができると思います。色々な方と一緒に仕事ができるのを楽しみにしています。
JOBIKE編集部より
ビーフリーグループは非常に長い歴史のあるグループである。しかしスタッフの話を聞いたところでは、堅苦しい感じではなく、むしろスタッフ同士が気軽に付き合うことができて自身のバイクライフを充実させることができる環境が整っているように感じられた。
河原井マネージャーの話にもあったが、バイクショップの中では珍しい完全週休二日制を導入したり、自社の認知向上施策としてKTM千葉で「週間バイクTV」へのCM放送開始など、自社の魅力を高めていく・発信していくことを常に考えている印象を受けた。それに加えて、メーカー系の正規ディーラーを増やしていることもあり、今後も安定した成長を見込めるだろう。長い歴史の中でも常に時代に合わせた変化を積極的に取り込んでいる企業と感じた。
初めての職場というのは誰でも緊張し上手くいかないことはある。そのような時にも先輩スタッフたちがしっかりとカバーをしてくれ、徐々にステップアップをしてゆくことができる。こういったことも、大きなグループ企業ならではの長所だ。自身が入社した際も、取り組めることに大きな可能性を感じる企業ではないだろうか。
JOBIKE編集部より
株式会社ビーフリー
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営業時間: 10:00-18:30
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