取材協力:バイクハウスZERO 取材:小松男
掲載日:2023/11/10
埼玉県さいたま市内に3店舗を構える『バイクハウスZERO』。
1979年創業の老舗バイクショップであり、45年もの長い間、地域のライダーを支えてきた。 現在、「カワサキプラザ大宮」および「トライアンフ埼玉南」の専売店を運営。さらにホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4メーカーを始め、アプリリア、ロイヤルエンフィールド、ベネリなど海外ブランドを取り扱う併売店も運営し、幅広いオートバイ販売ビジネスを展開している。業績は安定しており、新たな戦力を必要としている。
バイク業界のみならず、どのような職種でも言えることだが会社を起業し、何十年も継続させることは難しい。
世の中の景気も左右するには違いないが、しっかりとした地盤、そして支えてくれるユーザーが無ければ持続的成長をすることはできないのだ。
今回、伺った『バイクハウスZERO』は創業1979年という老舗バイクショップであり、現在はさいたま市内に3店舗を構える。
その内の一店舗は2021年にトライアンフ正規ディーラーのトライアンフ埼玉南を併せ持つ全く新しいスタイルとしてリニューアルし、さらに勢いに乗っているところだ。
須賀取締役:
バイクハウスZEROは45年の長い歴史を持つバイクショップです。新しい店舗の壁には弊社の歩んできた歴史が分かるパネルを張っており、それを見てもらえれば分かりますが、50年近い年月の間、様々な変革が行われてきたバイク業界と共にバイクハウスZEROが、成長を続けてきたことが分かると思います。
そして弊社が、このように長い期間続けてくることができたのはバイクハウスZEROが、お客様との繋がりを大切にするという経営方針を取っているからの他にありません。車両をただ販売してお終いというスタイルではなく、ツーリングやライディングスクール、サーキット活動など様々な面でお客様のバイクライフをサポートさせていただき、その結果として継続的にお付き合いいただいているのです。バイクハウスZEROは全国展開し、ナンバーワンバイクショップになるというような野望を掲げてきたのではなく、お客様のオンリーワンショップでありたい。そう考えているのです。
昨今はバイクショップが減少傾向にあります。ですから今後はバイクの修理やメンテナンスで困るオーナーが増えてくるでしょう。バイクハウスZEROではお客様に長くバイクを楽しんでいただきたいと思っていますので、スタッフ層をより厚くしていきたいと考えています。
求めている人材は、第一にバイクが好きであること。そしてお客様と会話の機会もあるので、明るく笑顔で元気のある方が良いですね。あと普通二輪免許でも良いので、バイクの免許を持っていることは条件になります。気になる雇用面では給与以外の家賃補助や扶養家族手当など各種充実している方だと思います。整備士免許や保険取り扱いなどの資格取得の支援もしますので、自分自身のキャリアアップにもつながる職場です。長く一緒に働ける仲間になって欲しいです。」
まずバイクハウスZEROの強みだと感じたのは国内4メーカーの全てを取り扱っていることだ。
最近はメーカーが小規模販売店の縮小を進めてきているような流れが読め、そうなると必然的にバイクショップ数が減ってくる。当然、修理を始めとするバイクライフサポートができるショップの存在が際立ってくるはずだ。
だから様々なメーカーと繋がりを持っているバイクハウスZEROのようなショップは、ユーザーからのニーズも高まり、益々店舗運営においても成長が見込めると思う。
バイクハウスZEROはホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内4メーカーを始めトライアンフやアプリリア、さらにはロイヤルエンフィールドやベネリなど海外ブランドも取り扱うバイクショップだ。
現在は3店舗を構えており、どの店舗もコンセプトが異なる。それぞれの店舗はクルマで30分ほど離れているが全てさいたま市内に位置しており、横の繋がりもしっかりとしているので、どの店舗に在籍したとしても働きやすい環境と言えるだろう。
メカニックを担当するサービススタッフ、接客やスケジュール管理などを行う営業スタッフのどちらも募集している。サービススタッフはバイクを触ることが好きなことはもちろん、お客様とのコミュニケーションも重要だ。
営業スタッフは車両販売のほか書類の作成、保険代理店業務、顧客管理などが仕事となる。実際にバイクハウスZEROを訪ねて感じたのは自分の将来を見据え、経験を重ねていく気持ちがあれば、フレッシュな状態でスタッフとして加わって、スタッフとして成長していける職場だと思う。待遇面に関しては基本給の他に賞与、住宅手当、資格を取得すればそれに応じた手当てもある。それら以外には結婚祝いや家族手当なども支給されるというので、待遇はかなり手厚いと言える。
今の時代、普通の生活を送るだけでも厳しい待遇の職場が多くみられる中で、バイクハウスZEROはしっかり生活基盤を作ることのできる会社だ。だから、長く勤続することができ、10年以上のベテランスタッフが多いのも特徴といえる。バイクが好きでバイクに携わる仕事がしたいのであれば、うってつけの環境で新しいスタートを切ることが出来る。
今回お話を伺ったスタッフの松田さんは、昨年の6月に入社されたそうだが、現在30代中盤という年齢。つまり中途採用というわけだ。以前は全く異なる業界に身を置いていたという松田さんが、どうしてバイクハウスZEROに転職したか、そして初めての仕事を通じて、どのような生活を送っているのかなどを訊ねることにした。
松田さん:
私のケースをリターンライダーというかは分かりませんが、社会人になった20代の頃、6年くらいバイクから遠ざかっていた時期がありました。再びバイクに乗り始める切っ掛けとなったのは、新型コロナウイルスが流行し移動手段としての魅力や以前のようにバイク遊びを楽しみたいという気持ちが芽生え、バイクを探して購入したことです。バイクは安い買い物ではないので、様々なバイクショップを回っては探しました。その中でもスタッフ対応や車両状態のどちらもが良かったのがバイクハウスZEROグループであるカワサキ プラザ大宮で、購入も同店でしました。
その頃は、まだ運送業で働いていました。運送はとても勢いのある業界ではありますが、とにかく忙しく自分の時間が作れない状況でした。休みの日は疲れが残っている上、週末(休日)は何処へ行っても混んでいるためバイクを走らせるには適していないと思いました。一方でバイクハウスZEROが行っているサーキット走行会にも参加しており、そんな折に求人募集していることを知りました。ここで一つ人生の歩みを変えてみようと決心しました。
バイク整備など初めてのことで、右も左も分からないような状況でした。最初は洗車することから任されました。
入社したての頃に一度だけバイクを倒してしまうことがありました。自分にはとてもショックな出来ごとでしたが、そのことに対して怒鳴られるようなことはありませんでした。先輩スタッフに指示を受けた作業を進めて、もし分からない点があったらアドバイスを仰ぐ。この繰り返しから徐々に仕事を覚えていき、入社1年くらいでようやく一通りを経験し慣れた感じです。
休暇は1ヵ月に6日の休み日があり、それが平日なのでバイク遊びに充てられます。残業することもほとんど無いので、(以前の運送業から)生活は一変しました。今は社内のスタッフに声がけをしてオンロード、オフロードの両コースにも良く通っています。バイクハウスZEROに転職したことで毎日の生活が充実するようになりましたよ。
―――前職の「美容師」から、畑違いの業種に飛び込んだ堀田さんは、入社4年目。原付にも乗ったことがなかったが、あるキッカケでバイクにどっぷりハマり、バイクハウスZEROに就職した。どんな経験を積み、活躍しているのか訊いてみた。
堀田さん:
美容系の専門学校を卒業して美容師になったのですが、将来を考え、転職をしようと悩んでいました。そんな時にライダーの友人が「後ろに乗りなよ」と言って、バイクで私を連れ出してくれました。
今までバイクに乗った経験は全くなかったのですが、タンデムをキッカケに「面白い!」とバイクの虜になりました。さっそく教習所に通い始め、友人がバイクを買ったショップに行きました。それがバイクハウスZEROとの出会いで、私もNinja400を購入しました。転職を考えていた時期でもあり、やがて「趣味を仕事にしたい」と思うようになりました。まずカワサキプラザ大宮でアルバイトとして働き始め、そのまま正社員として採用されました。
最初はサービス職からスタートしたのですが、知識も経験もなかったので、先輩社員から簡単な整備や工具の使い方を教えてもらいながら、徐々に仕事を学んでいきました。そして1年後、本店のリニューアルオープンに向けて営業職に就きました。またしても覚えることは多かったのですが、3~4か月経った頃から仕事にも慣れてきました。
入社してからサービス職か営業職か選べるのは、スタッフにとっていいことだと思います。接客で心掛けているのは、お客様のタイプを見極めながら仲良くなって、楽しんでもらうこと。前職と業種は全く違いますが、“自分を売り込み、ファンになってもらう”という点では似ていると思います。やりがいを感じるのは、やはり接客が実を結び、お客様にご契約いただいた時ですね。
職場のスタッフは皆さん優しすぎます(笑)。仕事面でのフォローはもちろん、教え方も丁寧ですし、相談にものってくれます。仕事が終わった後、愛車の整備やカスタムを手伝ってもらったり、と和気あいあいとやっています。待遇面も満足しています。休業日のほか、月に1回休みを選択できるほか、お盆、ゴールデンウィークはしっかり休めます。
同年代の友人に比べて、収入と休みは充実している実感があります。専門店や多数のブランドを取り扱っていることの安心感も大きいです。年間での販売台数のノルマこそありますが、楽しみながら仕事できています。ハッキリ言って転職して成功だと思います。
通勤はバイクでもOKですし、年が近いスタッフとツーリングにも行きます。バイクを満喫できるので、バイク好きであるほど向いている職場です。近頃はお客様のレベルも上がっているので、さらに接客のレベルも上げていきたい。やるからにはとことんやりたいので、将来の目標は店長になることです。
JOBIKE編集部より
バイクハウスZEROグループ3店拠点を置く埼玉県さいたま市は、住みたい街ランキングの上位に入っており(3位大宮)、他県からの人口流入も常に増え続けているエリアである。人口が増えるということは、つまりバイクに乗る人も比例して増えるということになる。そう考えると将来のビジョン的にもバイクハウスZEROは、安定した成長をしてゆくと思える。それに加えバイクハウスZEROの大きな魅力は、半世紀近くに渡って積み上げてきたお客様からの信頼にあると思う。
車両を売ったら売りっぱなし、適当な作業をする、そのようなお店では間違いなく(早々に)経営は傾く。
しっかりと真面目にバイクとお客様と向き合ってきたからこそ、現在のバイクハウスZEROがあるのだ。特に埼玉県はバイクショップが多く点在し、その中で生き残ってきたという実績はとても重要なことと言える。
待遇面に関しても休暇、給与ともに平均値以上であるし各種手当まで含めれば、確実に多いと言える。好きなバイクに携わってバリバリと働き、幸せな生活(ワーク・ライフ・バランス)を送る。当たり前の様に聞こえるかもしれないが、数多くあるバイクショップで、この基本的なことを実現する求人職というのは中々見つることは出来ない。
そんな中でバイクハウスZEROのスタッフとして加わり、自らの人生設計を立てられるというのは、一つの答えになると思う。
JOBIKE編集部より
バイクハウスZERO
〒338-0823
埼玉県さいたま市桜区上大久保1002
電話:048-886-8114
営業時間: 10:00 – 19:00
定休日 : 毎週水曜日・第1火曜日・第3火曜日
HP : https://www.bikehouse-zero.com/
EMAIL : honbu_@bikehouse-zero.com