取材協力:株式会社ベルウッドコーポレーション 取材:村田奈緒子
掲載日:2026/05/21
東京都・千葉県に展開する『ベルウッド』は、バイク3店舗・自転車8店舗を構える地域密着のショップ。同社では昨今のメンテナンス難民増加に伴い、さらなる整備力の強化を計画中。遠くない未来に、他店購入のユーザーの整備受け入れが可能になる体制を実現すべく、経験者はもちろんのこと「好き」を一生モノの技術に変えたいという若い人材育成にも注力し、未経験者でもバイク業界でステップアップできる環境を整えている。
鈴木代表:もともとは自転車を取り扱う会社として創業し、現在はバイクを取り扱うお店を3店舗と、自転車を取り扱うお店を8店舗運営しています。ベルウッドはこれまで、時代に合わせて取り扱う車両のジャンルやサービスのかたちを変化させてきましたが、昨今の「メンテナンス難民」の増加に伴い、さらなる体制強化を進めています。
せっかくバイクを手にしたのに、安心して預けられる場所がない。それでバイクを降りてしまうのは、業界にとってもライダーにとってもあまりに悲しいことです。現在は実現できていませんが、いずれは自社購入車だけでなく他店で購入された車両も積極的に受け入れことができるよう、人員の増加や新拠点の設立などを通じて「ライダーの駆け込み寺」として頼ってもらえる、そんなお店にしていきたいと考えています。
鈴木代表:ライダーがバイクを長く楽しめる環境をつくる。それは、メカニックが長く安心して働ける環境があってこそ実現すると思っています。私は社労士の資格も有しており、バイク業界だけでなく幅広い企業の労働環境や制度を見てきました。そんな経験を活かし、ベルウッドではメカニックが長く働けるよう「クリーンな労働環境」と「透明性の高い評価制度」を設けています。この2つに関しては定期的に見直しを行っていますが、2025年には勤続年数に応じた手当を増やしました。これには、長く働いてくれているスタッフへの還元という意味合いがあります。また、労働時間についても見直し、残業を厭わず経験や給与を獲得したいスタッフ・仕事とプライベートのバランスを重視したいスタッフ、それぞれの働き方に幅を持たせられるようにしました。残業した分はもちろん適正に支払いますし、定時で帰りたい人は気兼ねなく帰ることができる。従業員それぞれの価値観に寄り添える制度にしています。
鈴木代表:バイク取り扱い店は、3店舗ともにスタッフは足りている状況ではあります。しかし、一般ユーザーからの修理依頼は年々増加している傾向にあり、今後を見据え、より多くのライダーにサービスを提供できる体制を整えようとしています。他店でバイクを購入したユーザーの整備を請けられる体制も整えたいと考えており(現在は自店購入ユーザーに限る)、将来的には修理/整備に特化した拠点を新設することを構想しています。新しい拠点は、新人スタッフが中古車の仕上げ作業をしながら技術を磨きベテランが指導する、教育と実務が同時に動くような場所をイメージしています。具体的に物件を見るところまで進んでいて、そのためのスタッフを育成したいとも考えています。
鈴木代表:バイクのプロとして新しいキャリアをリスタートさせたいという若い方や、未経験の方も大歓迎です(もちろんベテランの方も)。バイク事業と自転車事業は別々の組織で運営しており、ご入社いただく方はバイクに専念できる環境になっていますのでご安心ください。整備士免許をお持ちでない方は、資格取得の援助制度もあるので、ぜひ活用してくださいね!
バイク業界に限らずですが、人に投資することが、会社が生き残る唯一の道だと確信しています。利益を出しつつ従業員に還元し、また新しいことに挑戦していく。ギリギリではなく「安心して働ける会社」であり続けることが、私の一番の目標です。この思いに賛同してくれる仲間が増えることを祈るばかりです。
鈴木代表:新しい仲間を迎え入れるための準備として、他社にはないユニークかつ手厚い特典を用意しています。
特典1:資格取得を全額サポート
整備士資格取得にかかる費用は会社がすべて負担し、取得後は手当で給与もアップします。
特典2:通勤用スクーター貸与(125cc)
通勤用の足を会社が用意します。自賠責保険も会社で負担しますので、身軽に仕事を始められます。
特典3:地方からの挑戦を応援
遠方から通勤圏内へ引っ越してこられる方には、支度金として30万円を進呈します。
高校卒業後に工場勤務を経て、自転車業界でアルバイトを11年間続けた後、昨年12月にベルウッドへ未経験で入社した前田航さん(36歳)。「好きなことを仕事に」を実現し、思い切って転職して良かったと語る前田さんに、転職の経緯や転職によって変化したことを率直に伺った。
前田さん:自転車業界で11年アルバイトを続けてきました。30代半ばになった時に「いつまでもこのままじゃまずい」という焦りを感じるようになり、それと同時に「最後に一度、好きなことを仕事にしてみよう」という気持ちも重なって、バイク業界への転職を決めました。
もともと乗り物が好きで、自転車業界で働く前にはバイクショップで働くという選択肢も思い浮かんだんです。でも当時は経験もなく、敷居が高いイメージもあって諦めたんですよね。転職に際し「好きなことを仕事に」と考えた時に、もうバイクショップしかない!と思ったのですが、不安もあったので、実はベルウッドに応募する前にお客さんとしてお店に立ち寄らせてもらったんです。その時の雰囲気がとても良く、応募前から「ここは良さそうだ」という感触がありました。
前田さん:面接のときに、給与をすぐに書面で出していただきました。しかも整備士の資格を取ったらプラスいくら、大型免許があればプラスいくら、という細かい内訳まで出ていて。そこまで明確に出していただいたのは初めての経験でした。お金のことがクリアになっていることはとても安心感がありました。でも、お給料が良くても人間関係がうまくいかなければ長続きしないのも分かっていました。最終的な決め手は、社長の人当たりの良さでした。「ここなら長く働けそうだ」と感じられたことが一番大きかったですね。
前田さん:募集要項には「未経験歓迎」とは書いてありましたが、実際には入社してみなければ分からないという不安もありました。でも、本当に店長や先輩方が優しく接してくれ、業務のことをいろいろと指導してくれ、本当にありがたいです。昭和気質のような厳しさもなく、働きやすい環境だと感じています。
現在はオイル交換やタイヤ交換、新車の点検作業などを担当しています。今の目標は、専門用語を使わずにお客様へわかりやすく説明できるようになることと、一人で業務を完結できるようになること。慣れてきたら、整備士の資格取得にも挑戦したいと思っていますし、その際は社内の制度を活用しようと思っています。ちなみに自分自身もバイク乗りで、通勤用のハンターカブと、プライベート用のCB750の2台を所有しています。バイク好きが高じて仕事もバイクに携わるようになって、未経験でも思いきって転職して良かったと思っています。
小池怜さん(24歳)は、友人の紹介でベルウッドグループの自転車部門「りんりん」にアルバイト入社。今年4月から社長の声がけにより、バイク部門「ベルウッド」に正社員として異動。同じく未経験で入社した前田さんと共に、日々業務に勤しんでいる。
小池さん:ベルウッドグループの自転車部門「りんりん」で3年間アルバイトをしていました。友人がバイクの免許を取りに行こうと誘ってくれて、一緒に教習所に通い始めたころ、社長から「バイクの方をやってみない?」とお声がけいただいたのがきっかけでした。最初は「どうしようかな」と迷いもありましたが、自転車部門でアルバイトを続けていくことへの漠然とした焦りもあって、せっかくお声がけいただいたし、「やってみるか!」という気持ちになりました。社内の雰囲気は3年間のアルバイト経験で知っていたので、その点の不安はありませんでした。
「りんりん」で最初にアルバイトを始めた時も、面接の際に社長からすぐに条件を明示していただいたのですが、今回の正社員登用でも同じで、条件に関しても最初からクリアに説明してもらえたのでとても安心感がありました。アルバイトから正社員になって、給与や働く時間帯も大きく変わりましたが、もともと会社への信頼があったので前向きに受け入れられました。
小池さん:自転車部門にいた時とは異なり、会社がバイクの購入補助や免許代のサポートをしてくれることになっていて、そういう会社の姿勢はすごくありがたいです。日々の業務のサポートだけでなく、資格取得の補助など、制度的にも未経験者を援助しようという方針が見て取れて、やる気が自然と出てくる感じです。
バイクを見たり触ったりするのはやっぱり楽しくて、楽しみながら業務にあたっています。ただ、まだ覚えることがたくさんあって、正直手一杯な状態(笑)。やるからには、整備士の資格を取りたいというのが今の目標ですが、まずは慣れることが最優先です。専門学校でイラストを学んでいた経験が、バイクのカスタムや車両の見た目へのこだわりに活かされていくかもしれないとも感じています。バイクはデザインの幅も広いので、そういう視点で僕自身も楽しみながら、お客様に提案できるスタッフになっていきたいですね。

未経験者をサポートする環境も整っているベルウッド。別々にインタビューしたお二人からは、透明性のある制度と雰囲気の良さについて満足度が高い様子が伺え、既存の従業員はもちろん、他社で整備経験のある転職者にとっても魅力的な環境と言えるだろう。
2025年の春に、他社からの転職で入社した小松崎潤さん(47歳)。2026年の春からは、ベルウッド市川店に異動し、新しい職場で活躍している。異動により通勤時間がさらに短くなったと、以前より働きやすくなったと感想を語ってくれた。
小松崎さん:前の会社はアルバイト入社からスタートし、アルバイト期間を含めて合計で10年以上勤続しました。長く勤めていましたが、正社員になって数年後に自宅から離れた店舗に異動になり、環境の変化や残業の増加をきっかけに、改めて働き方を考えるようになりました。仕事をしながら整備士の資格を取得したりもしましたが、次第に気力体力ともに難しさを感じるようになっていました。
そんなときに『ベルウッド』の求人を見て応募したのがきっかけです。転職をするには年齢がネックになるかなと思っていたのですが、提示していただいた条件も納得感が高く、すぐに採用のお話をいただけました。
小松崎さん:前職に比べて月々の給与も大幅にアップし、残業も少なく、休日もしっかり確保できているので生活が豊かになった実感がとても大きいです。入社後1年ほど京葉店で勤務し、この春からは市川店勤務になりました。より自宅から近い勤務先となり、出勤時間にゆとりが生まれたのは嬉しいです。ベルウッドの3店舗(京葉店/市川店/中央店)は店舗の所在地がそれほど離れていないので、仮に異動になってもあまり通勤に影響がないのが嬉しいですね。現在は、京葉店での経験をベースにしながら、まずは市川店のルールや雰囲気に慣れることを意識する日々です。
年齢や経歴の異なる方へのインタビューを通して、『ベルウッド』の雰囲気を感じていただけたのではないだろうか。ここからは、過去のインタビュー内容を一部抜粋してご紹介するので、ぜひ参考にしていただきたい。

京葉店の店長を20年以上勤められている小松原さん。実は先代社長の時代に客として同店に通っていたことが働くきっかけとなったそう。
小松原店長:京葉店は平均年齢が少し高いこともあってか、穏やかな人が多いです。スタッフ同士が付き合いやすく、いい意味でユルい雰囲気も当店の特徴かもしれません。未経験の方はもちろん、これまでの経験を活かして働きたいという方でも、ご年齢が理由で転職を迷っている方でも大歓迎です。ベテランメカニックは即戦力としてのステージがありますし、逆に経験が浅い方でもバイクに興味があれば何でも教えることができます。ストレスのない職場で、ぜひ一緒に働きましょう。
7年前に中央店から京葉店に異動してきた木田さん。二級整備士資格をお持ちで日々様々な車両の整備を行っている。時代によって整備作業も変化してきており、キャブからインジェクション、EVまでベルウッドではどんなモデルでも対応する。
木田さん:バイクのことが好きで興味があれば、それだけで良いのだと思います。興味があれば未経験者であってもどんどん仕事を覚えていくことができるはずですし、色々と試行錯誤をすることを楽しみながら、お客様が喜んでくれることにも繋がっている。『ベルウッド』は楽しんで仕事ができるバイクショップだと思います。メカニックルームは冷暖房完備ですし、スタッフ間のコミュニケーションもいたって平穏です。真剣に整備し、時には談笑し、しっかり休みも取る。残業もほとんどありませんし、給与面や休暇に関しても、私は全然不満はないです。
JOBIKE編集部より
働く上でお金にまつわる話はアバウトにはできない。でも、実際に入社してみたら給与の計算方法そのものが想定と異なっていたり、控除されるものが多くて思っていたより手取りが少なかったなど、ネガティブな転職話を聞くことも少なくない。1年前に取材した際、率直に給与や賞与に関して鈴木代表に問いかけてみると、「すぐに出せますよ」と数分もしないうちに具体的な給与が数字として提示された。就業規則や給与計算に関する細かな取り決めが明確になっており、正確な雇用が構築されていることにこの会社への信頼を感じた。
『ベルウッド』の場合は1円単位で想定給与が瞬時に提示されるので、こうしたお金にまつわる入社後のギャップは心配しなくていいだろう。
今回取材したスタッフは、クリアな条件提示に好印象を抱いたと語ってくれ、賃金だけでなく環境面にも満足している様子。一緒に働く従業員や会社の雰囲気の良さを気に入っている印象も受けた。安定した就労環境によって、家庭を築くことを含めた将来設計の見通しが良くなったことも、働くやる気に直結しているのだろう。
鈴木代表は社会保険労務士・行政書士として別会社も経営しており、数年かけて『ベルウッド』の労務管理を見直してきたという。「会社の成長スピードに合わせながらも、会社と従業員の間で起こるさまざまな労働問題の解決と見直しは徹底していきたいと思います」と語る。バイク業界以外の知見にも長けた経営者が牽引する『ベルウッド』で、積極的な転職をかなえてみてはいかがだろうか。
JOBIKE編集部より