取材協力:株式会社久保村モーター 取材:村田 奈緒子
掲載日:2025/05/21
先代が創業してから京都で55年という歴史をもつ久保村モーター。国内4メーカーをはじめ、輸入車ディーラー契約を有しブランド併売店となる新車館や中古車館、そしてサービス工場のほか、2019年には『カワサキプラザ京都五条』をオープン。4 拠点を有し、そのすべてが自社物件という堅実な経営も相まって安定した業績を生み出している。『カワサキプラザ京都五条』をメインとした求人は、メカニックとセールスともに募集中だ。
家業を継承する形で株式会社久保村モーターの2代目として代表取締役を務める久保村嘉昭さん。今日に至るまでの会社の歴史についてまず話を伺った。
久保村代表:私の父が創業した当時は借家からスタートし、地域密着型の経営を重視してコツコツやってきました。先代もよく『身の丈にあった範囲で堅実に』と言っていたんです。それを守りながら、時代の流れに合わせながら少しずつ事業を拡大してきて今日に至ります。
現在はすべての店舗が自社物件となり、約300台の在庫を保有する規模に成長しました。販売においてはとにかく現物を見ていただき、そのバイクの価値をしっかりとお伝えすることを重視し、さらに国家2級整備士が5人在籍する認証工場を完備しアフターケアにも尽力。地域のお客様に寄り添ったサービスを提供することを大切にしてきました。また、他店に負けない豊富な在庫が大きな強みとなり、他県からお越しいただくお客様もとても多くなりました。『ネットでしか見たことがないバイクだったけど、ここで現物が見れてうれしい!』と言っていただけたりすると冥利に尽きますね。
会社としては1989年に法人化し、カワサキ・ホンダ・ヤマハ・スズキ・台湾のKYMCO・フランスのプジョー・イタリアのADIVAの正規取扱店を展開するほか、2019年に『カワサキプラザ京都五条』を開業。カワサキプラザは401cc以上のカワサキ製バイクを取り扱う専門店ですが、オープン当時は京都初となるカワサキプラザに多くのお客様に喜んでいただいたのも良い思い出です。
久保村モーター新車館や中古車館、そしてサービス工場のほか、2019年にオープンした『カワサキプラザ京都五条』。4拠点は山小路通沿いに位置し、どの店舗も数十メートル離れているだけ。まさに、スープの冷めない距離だ。
久保村モーターの雰囲気を教えてください。
久保村代表:久保村モーターは家族経営で続いてきた会社なので、和気あいあいとした雰囲気だと思います。私からするとスタッフ一人ひとりが家族の一員です。
ただスタッフも増え、より組織改革を推進するために、近年は働き方も少しずつ見直してきました。曖昧だった労働時間の明確化やNo残業の取り組み強化、給与制度の見直しや福利厚生の重視、キャリア形成に向けた柔軟な働き方(本人の意向をもとに店舗間の異動を実施)など、小さな会社ですが時代に合わせた働きやすい環境づくりを実現しています。
「カワサキプラザ京都五条」のスタッフ増員を強化されたい理由は?
久保村代表:私自身、10代の頃からカワサキのバイクに乗ってきました。乗っていて楽しいし、デザインがよくて、迫力があってカッコいい!カワサキのバイクが好きだという気持ちがあるからお客様にアピールしたくなるし、こういうブランド力のあるバイクをより多くのライダーに知っていただきたいという思いで現在までやってきました。そして『カワサキプラザ京都五条』をオープンして、経営基盤はさらに整ったと思っています。
ただ、ゆくゆくは3代目にというのんびりした待ちの姿勢ではなく、体制が整い次第、新しい世代に引き継ぎたいのです。私たちの企業文化を継承してほしい思いもありますが、継承後のスタイルは3代目次第だとも思っています。やはり大切なのは経営者本人の意思ですからね。
久保村代表:柔軟な組織体制は大切ですし、求人にあたってはフレッシュな力も、ベテランも欲しい……。たとえば異業種からの転職でバイク業界経験がない方だとしても、新しい視点が加わることでまた変化が生まれると思っています。
ですので、経験の有無を問わず、多様な経歴の人材を歓迎します。カワサキプラザのみならず久保村モーターに少しでも興味を持っていただける方からご応募いただけると嬉しいですね。
『カワサキプラザ京都五条』の店内はバイクの車体色が正確に見ることができるようにと照明にも工夫がされており、ゆったりとした店内でじっくり見ることができる。この日も北陸地方にお住まいの方が納車で訪れたりと、開店直後からお客様の来店が途切れなかった。
前職はアパレル販売員で、バイク業界未経験で入社したという冨上健児さん。現在は2級整備士の資格をもつカワサキテクニシャンとして『カワサキプラザ京都五条』に勤務する。勤続25年というベテランスタッフに話を伺った。
冨上さん:元々バイクが好きで、16歳で免許を取得してからずっと乗ってきました。社会人になって働きながらも何か手に職をつける仕事を…と思っていた時に、いいバイクショップがあるよと友人に紹介してもらったのが久保村モーターでした。未経験でしたが、バイクをいじるのは昔から好きで多少馴染みがあったので整備士として入社しました。
ずっとサービス工場のメカニックをしてきましたが、2019年『カワサキプラザ京都五条』のオープンのタイミングでこちらに異動となりました。サービス工場での仕事はメーカーや車種も混在して依頼がくるので、整備士としての底力を身につけるという点では勉強になりましたね。
実際にこちらで働き始めて思うのは、『カワサキプラザ京都五条』での仕事は一点集中して突き詰めていく感じです。サービス工場では突拍子もないトラブルもあったりして、それをクリアしていくおもしろさや腕の見せ所みたいな醍醐味があったのですが、同じ整備の仕事といっても幅広い向き合い方があるんだなと新鮮です。
カワサキプラザの方は整った環境とデジタル化された業務システムや情報共有があるので、若い年代の方は馴染みやすいと思います。それにショップそのものがカッコいいので、そんな環境でクールに働きたい人にもおすすめです。未経験で入社しても、1年で3級整備士、3年で2級整備士の取得を目指すためのサポートも実施。カワサキのバイクに少しでも興味があれば、ぜひ応募いただきたいですね。
バイクが気になるようになって免許取得&バイク購入したという中島智也さん。好きが高じて、仕事もバイクに関わるようになりたいと思い、『カワサキプラザ京都五条』に入社して2年ちょっとという25歳の若手スタッフだ。
中島さん:入社時はバイクのことをよく知りたいという思いから整備職を希望しました。整備士として働きながら学びつつ、3級整備士の資格も取得。いまはカワサキコンシェルジュとして主にセールスを担当しています。
当店は近隣だけでなく、滋賀や石川、富山など遠方からのお客様も多く、ツーリングがてら当店に立ち寄っていただいたり、アパレルをシーズンごとに検討されるために来店いただく方も多いです。そうしたお客様に多様な提案をしたり、愛車に関するお話を伺ったりしながらコミュニケーションを重ねていくのが、とても楽しいですね。最近ではご指名いただくことも増え、ツーリングのお土産をいただくこともあって嬉しかったです。
バイクショップで少しアルバイトをしていたことはありますが、業界はほぼ未経験での入社からスタートし、整備士として1年、セールスで1年ほどと各職務がちょうど同じくらいのキャリアになりました。いまはセールスが楽しいです。お客様のお好みを伺ってレンタルバイクでおすすめしたモデルを『とても良かったから、このバイク買うよ』と決めていただいたこともあって、自分の提案で喜んでいただけることにやりがいを感じています。
アパレルやグッズの担当も任されるようになり、自分なりにもっと商品知識を深めたいです。また、僕自身、サーキットデビューしたいと思っているので、そうした経験や勉強を重ねて、より良い提案がお客様にできるようになりたいです。
カワサキプラザはカワサキブランドの専門店であり、香る・聴く・見る・触れる・味わう、といった五感のすべてで楽しめるのがコンセプト。店内は爽やかなフレグランスが香り、心地よいBGMが流れ、ファッションアイテムが充実しているというのも特徴だ。
こちらは久保村モーターサービス工場勤務の浅井辰介さん。勤続24年目の彼は、この春、サービス工場から『カワサキプラザ京都五条』への異動を予定している。
浅井さん:新型のバイクを扱えることはとても楽しみですね。整備はもちろん、カワサキのスタッフとしてより正確でプロフェッショナルな仕事ぶりが求められるので、緊張感もあります。僕もカワサキプラザでは新人になるので、ぜひ一緒に頑張りましょう!
JOBIKE編集部より
〈上質さ〉をキーワードに2017年末から展開を開始し、2025年4月現在、全国に94店舗あるカワサキの正規販売網「カワサキプラザ」。落ち着いた雰囲気の空間設計や、香る・聴く・見る・触れる・味わうといった五感によるおもてなしなど、全国の店舗で同一の上質なサービスを受けられることが特徴だ。
この「カワサキプラザ」を京都で最初に展開したのが、久保村モーターの『カワサキプラザ京都五条』だ。久保村モーターは堅実に事業を営み、時代のニーズに合わせてこの4拠点目を開業した。驚いたのは、先代(初代)が借家からスタートした事業を現在はすべて自社物件として有している点だろう。2代目が少しずつ事業拡大をしながら築き上げてきたわけだが、久保村モーターではそう遠くないタイミングで3代目への事業継承が見込まれている。3代目に継承するにあたって、2代目は「事業をさらに拡大するのも、地域密着型に特化するのも好きなようにするのがいいと思う」とのことだった。( "久保村の色" を受け継いでほしいという思いはあるが)どちらにしても大切にしたいのは、お客様のバイクライフを安心・安全に、そして楽しくするための徹底したサービスだ。
入社を希望される方は、異業種業界での知見を活かして未経験転職するも良し、これまでのバイク業界での経験を元に転職するも良しだ。バイクへの、カワサキへの情熱を持っている人を求めている。
JOBIKE編集部より
株式会社久保村モーター
〒615-0807
京都府京都市右京区西京極東大丸町20-1
電話:075-311-0700
FAX:075-311-0800
営業時間: 10:30~18:30
定休日 : 毎週月曜日、毎週火曜日、特別休業日
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