目指すは世界一のドゥカティストア。その大きな目標に向けて準備は万端!

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クリーンな職場環境を提供する、世界に認められたプレミアムディーラー

取材協力:ライダースクラブ  取材:小松男

掲載日:2024/02/29

関東屈指の人気サーキットである筑波サーキットや国内最大の学術研究都市として知られる茨城県つくば市に、ドゥカティストア『ドゥカティつくば』が昨夏オープンした。同店は「カワサキプラザ千葉桜木」や「ドゥカティ千葉セントラル」に続く、千葉県を代表する老舗バイクショップのライダースクラブが運営する新拠点である。掲げるのは、“世界一のドゥカティストア”になること。そんな大きな目標に向かって貴方も一緒に目指してみるのはどうだろうか!?

ライダースクラブ代表インタビュー

1985年創業の老舗ショップはバイク屋から
モーターサイクルディーラーへ昇華

創業者の父から受け継ぎ2代目の代表を務める吉田祐介さん。系列店「カワサキプラザ千葉桜木」、「ドゥカティ千葉セントラル」に続き、『ドゥカティつくば』を新たに展開する。

目指したのは、時代が求めているモーターサイクルディーラー
  • 2019年3月にオープンした「カワサキプラザ千葉桜木」。最新CIに基づいて建てられている。2階までを吹き抜けとした大空間が印象的。目指しているのはバイク屋ではなく、モーターサイクルディーラーという意味が、しっかり伝わってくる。

  • 「カワサキプラザ千葉桜木」と同年にオープンした「ドゥカティ千葉セントラル」は、国内ディーラーの中でも最大規模のショールームを持つ。豊富な展示車を広々としたスペースで、時間を掛けて好みの1台を選ぶことができる。

1985年、千葉の地に創業したバイクショップ“ライダースクラブ”。古くからカワサキやドゥカティを取り扱っており、20年近くバイクメディア業界に身を置いてきた私においても、これまで何度も伺ったことがある千葉を代表する名門バイクショップである。
ここ数年の話で言えば、2019年「カワサキプラザ千葉桜木」と「ドゥカティ千葉セントラル」を立て続けにオープン。しかも「ドゥカティ千葉セントラル」は、日本で最良サービスを提供するディーラーに送られる“ディーラー・オブ・ザ・イヤー”を2020年、2022年の2度に渡り授与した。昨年はSNSをはじめインターネットなどを駆使したサービスを展開する、世界一のドゥカティストアとして認められる“オンライン・ディーラー・オブ・ザ・イヤー”に輝いた。つまり世界的に見てもドゥカティの先頭に立つ正規ディーラーと言える。その「ドゥカティ千葉セントラル」と同じく、ライダースクラブが運営する新たなドゥカティストア『ドゥカティつくば』が、2023年7月にオープンした。
 今回「ドゥカティ千葉セントラル」に続き、世界一のドゥカティストアを奪取すべく、日々ユーザーサービスの充実に励んでいる同店スタッフを取材する機会を得た。まずは同店を運営、展開する代表取締役社長を務める吉田祐介さんにお話を伺った。

吉田代表:
ライダースクラブの創業は1985年のことで、今年で39期目となります。1998年からドゥカティ正規ディーラーとなって、2019年5月に現在のドゥカティ千葉セントラルをオープンしました。それと並行して、同年3月に斜め向かいの場所にカワサキプラザ千葉桜木をオープン。そして2023年7月には筑波に新たなドゥカティ正規ディーラーとなる『ドゥカティつくば』を開業するに至りました。現在では新規店と合わせて3店舗体制で、我々のお客様にサービスをご提供しております。私はライダースクラブ入社以前にカーディーラーで経験を積みました。そこから感じたものはバイク業界はクルマ業界と比べて、大分遅れをとっているということでした。

 そもそもクルマとバイクというのは比べる物ではないと思ってはいるのですが、サービス的には近しいものであるには違いありません。ハードは追いついたものの、ソフトは後れを取っている。そう考えた私は接客マニュアルの徹底や店舗、工場などに綺麗な設備を導入しました。目指したのは昔ながらのバイク屋から、時代が求めているモーターサイクルディーラーというものでした。その努力が実ってドゥカティ本社からは、“ディーラー・オブ・ザ・イヤー”を2度も授与されました。もちろんカワサキプラザ千葉桜木の業績も好調です。これは実際のところ、スタッフの一人ひとりのやりがいに繋がり、その結果ビジネスの循環が良くなるのです。スタッフの重要性の高さというのは、身をもって知っております。

 なので私は社長として第一にスタッフ、第二にお客様、第三に会社というプライオリティバランスで考えております。そもそも、バイクというのはFUN(ファン)な乗り物です。お客様にエンジョイしてもらうには、皆が笑顔で働くことというのもポイントになります。笑顔になってもらうには、モチベーションアップを図ることです。スタッフ同士で夢を語り合い、その夢を実現できるようお互いがサポートする。そのような職場であれば身を置くスタッフも、訪れるお客様も心地よいものだと思うからです。今の世の中を見回すと、閉塞的な社会となっています。こんな時代だからこそフレッシュな新人でも、ベテランのメカニックだとしても、ライダースクラブの一員となってもらい、夢を持ってほしいのです。

バイクショップには様々なスタイルがある。昔ながらの町のバイク屋さんというのは残念ながら、今の時代の流れには合っていないのかもしれない。その点、“ライダースクラブ”は世の中の潮流を読み取り、次の一手を仕掛けることで業績を向上させてきた。吉田社長の話からは、その経営理念がしっかりと分かってくるものだった。例えば社長として自分自身がやるべきことは、<環境の整備><自分を含めた人材のモチベーションアップ><教育><自身が学ぶこと><資金を作ること>という5本の柱を明確にされている。それが結果として現れていることは、そこで働いているスタッフの表情からも伝わってくる。
 さて、そんな敏腕社長の元で働くということ。そして“ライダースクラブ”という企業の職場環境に対して、スタッフはどのように感じているのだろうか? この度、新たに“ライダースクラブ”が展開する『ドゥカティつくば』を紹介しつつ、現場スタッフの率直な言葉をお伝えしていこう。

ショップ紹介

北関東エリアを広くカバーできる地の利を生かした新たな拠点『ドゥカティつくば』

  • 2023年7月にオープンした『ドゥカティつくば』。最新ドゥカティのCIで建てられた新店舗は、広大な敷地面積を活かした開放感ある美しいショールームとなる。十分なパーキングスペースでお客様の来店を待ち受ける。

  • 最新モデルの展示車が整然と並べられた明るく広いショールームでは、お目当ての車両をゆっくり見ながら購入までの時間をスタッフの“おもてなし”を受けつつ、楽しむことができる

  • ドゥカティアパレルで身の回りを揃えることで、よりブランドの世界観を体感することができる。身を守るライディングギアから、普段使いができるファッショナブルなアパレルまで豊富に取り揃えている。

  • 商談やメンテナンス作業を待つ際など、お客様が利用できるオーナーズラウンジ。左の窓からはサービスピットを眺めることができる。ドリンクサービスのコーヒーメーカーなどホスピタリティも完備。

  • 茨城県南部に位置するつくば市に昨夏オープンした『ドゥカティつくば』。つくば市北部には日本百名山に挙げられる筑波山がそびえ立つほか、筑波サーキットなどもありドゥカティライフを楽しむには、とても魅力があるエリアに立地。

 1985年の創業当時の日本は好景気でレーサーレプリカブームを始め、誰しもがバイクに熱中する時代だった。そのような時代背景の中、着実に成長していった“ライダースクラブ”は、1990年代後半にはドゥカティ正規ディーラーとなり、2010年に本社移転。さらに指定工場の認可を受け2019年に「カワサキプラザ千葉桜木」、「ドゥカティ千葉セントラル」を立て続けにオープン。
 そして2023年に『ドゥカティつくば』をオープンした。長い歴史の中で紆余曲折はあったが、お客様への信頼とサービス提供によって成長を続けてきた同店。現在は“モノ売りからコト売り、そしてトキ売り”を推し進めている。それはツーリングやキャンプ、タイヤ講習会、サーキット走行会、モトクロス体験や忘年会などを積極的におこない豊かな時間を提供し、消費して頂くという想いからである。さらには広くユーザーに満足してもらうため、ラジオパーソナリティやSNSでの発信を行うなど、一般的にイメージされるようなバイクショップという枠に捕らわれることなく、次世代型バイクディーラーの最先端を進み続けている。

  • “RED OFFICE”と呼ばれる商談ルームでは、希望車両を目の前に細部をチェックしながらスタッフからの車両説明が受けられる。オーナーになる前からドゥカティの魅力を堪能できる。

  • カスタムもドゥカティを楽しむためのスパイス。『ドゥカティつくば』では経験豊富なスタッフが、車両や乗り方にあったカスタマイズサポートを提案してくれる。

  • オーナーズラウンジからはショールームスペースが見渡せられたり、サービスファクトリーで行われる車両整備の作業風景を見ることができる。

スタッフインタビュー

名門ショップ“ライダースクラブ”が大切にするお客様との絆づくり

大学ではシステム情報学科を専攻していた理系出身、ストアマネージャーの長谷川崇さん(2012年入社)。一方でお客様に満足してもらえるサービスを笑顔で提供し、スタッフ同士の間にも入り緩衝材役も担う人情溢れる性格。

長年“ライダースクラブ”のスタッフとして、系列店である「ドゥカティ千葉セントラル」の成長をサポート。現在は『ドゥカティつくば』の立ち上げ責任者として手腕を振るっている。そんなストアマネージャーの長谷川崇さんにオープンから約半年、新天地でのスタートということで希望や戸惑いもあるかもしれないが、同店での職場環境や仕事の取り組みについて語って頂いた。そして新拠点の『ドゥカティつくば』の魅力、今後のビジョンを伺った。

長谷川さん:
「そもそも私は、学生時代にライダースクラブへ出入りする一人のお客でした。その後、お店に通っているうちにインターンのお誘いを受けて、お店を手伝うようになりました。バイクに携わる仕事が楽しく、やりがいを感じていたことはもちろんですが、(当時)世の中はリーマンショックで一気に経済が悪くなっていた頃で、就職先も見つけにくい状況でした。吉田社長の好意を受けて、そのまま正社員として雇用してもらいました。ちょうど時を同じくして、本店が新社屋へ移転。そこは後の「カワサキプラザ千葉桜木」としてオープンしました。ライダースクラブでは、並行してドゥカティストアをオープンする準備も進めており、「カワサキプラザ千葉桜木」とほぼ同時期に「ドゥカティ千葉セントラル」がオープンしました。

 カワサキユーザーとドゥカティユーザーは遠いようで、意外と趣味傾向は似ており、カワサキからドゥカティへ乗り換えるお客様も多いのが事実です。そんな私もライダースクラブに出入りしていた頃は、カワサキのバイクに乗っていたひとりです。私がライダースクラブで働き出した頃から感じていたことの一つとして、ライダースクラブのお客様は千葉県だけでなく、茨城から訪れる方も大変多いということが挙げられます。「カワサキプラザ千葉桜木」と「ドゥカティ千葉セントラル」がオープンし、さらにお客様が増えたことで如実に感じるようになりました。そこで茨城県南部のお客様にもっと気軽にお店に足を運んでもらえる場所へ店舗を出す計画がスタートしました。

 それが新しく『ドゥカティつくば』をオープンさせる運びとなった理由です。この場所は筑波はもちろんのこと、土浦などからもアクセスが良く、地域に密着したサービスを行うことができます。筑波サーキットや筑波山など、ドゥカティライフを盛り上げてくれる走りのスポットが多数あります。そして今秋には、ほぼ目の前といえる場所に圏央道のスマートインターチェンジが完成します。これから、どんどんお客様が増えて、ひいきにしていただけるお店へと成長するために、一緒に働くスタッフは多い方が心強いく、またサービスも隅々まで提供できると考えております。

バイク、クルマ業界に身を置き蓄積してきた知識と経験を活かしていきます

転職を機に『ドゥカティつくば』の新スタッフとして新たな人生設計を歩みだしたセールスの池田利成さん(2023年8月入社)。お客様と共に自身も成長していくことを楽しみながら日々の仕事に取り組んでいる。

池田さん:
「16歳で免許を取得し、バイクに乗り始めました。元々機械いじりが好きだったこともあり、整備士の専門学校に進み、卒業後はチェーン展開している自動車の整備工場に入社しました。その後、メーカー系カーディーラーに転職をしたのですが20代中盤頃になると、やはり自分はバイクが好きなことに気づき、メーカー系バイクディーラーに転職しました。さらに、そのディーラーの先輩が独立して立ち上げたバイクショップからお声がかかり転職。最終的には、そのお店を任されるようになっていました。ただ、そのバイクショップも独立経営ではなく、オーナーがいたこともあって、将来的なことを色々考えるとショップ運営が難しく思えてきた時、『ドゥカティつくば』のオープニングスタッフを募集していることを知りました。

 私自身、茨城県土浦市出身で同県下に新しいドゥカティディーラーができることに興味が湧いたことや、人生のパートナーである妻とも話し合うなど、良く考えた上でリスタートする決意を固めました。そして昨年6月にそれまで勤めていたお店を辞めて、ライダースクラブに入社したのです。まずは系列店の「ドゥカティ千葉セントラル」の近くにアパートを用意してもらい、半年間のトレーニング研修を受けてから『ドゥカティつくば』に配属となりました。初めて本格的に携わることになったドゥカティは、想像以上にしっかりしたバイクでトラブルも少なく、しかもディーラーに来店されるお客様の層が良いという印象でした。同店の職場環境はしっかり整っており、給与面や休日面にも納得しています。また目標達成時にはボーナスが出るのも、とてもやりがいとして感じています。周りは私よりも若いスタッフですが、コミュニケーションも良く取ることができ、仲間として協力し合うことができています。
 今後、より一層『ドゥカティつくば』を盛り上げていき、将来的にはメンテナンスもできるドゥカティのスペシャリストになりたいと思っています。」

積極的に取り組んだ分だけ、結果がちゃんと返ってくる

尊敬できる先輩(長谷川ストアマネージャー)について、自身も『ドゥカティつくば』へ移り日々精進に励むサービスの石橋隆司さん(2022年8月入社)。

石橋さん:
「高校を卒業後にトヨタディーラーに入社し3級整備士の資格を取得したのですが、肌に合わず結局4年程で退職しました。その後、ロードサービスの企業に転職するのですが、就労規則が酷いもので、それも3ヵ月位で辞めてしまいました。ただ無職でいるわけにはいかず、求人情報を探し求めた時にライダースクラブの求人に辿り着いたのです。普通自動二輪免許は持っていましたが大型二輪免許は持っておらず、しかもドゥカティというバイクブランドのことをほとんど知りませんでした。しかし、クルマ関係の会社での実績を認めてもらい入社。右も左も分からない中でのスタートとなりました。整備士資格は持っていましたが、バイクを触るのは、ほぼ初めてのことでした。

 まずは洗車、そしてオイル交換といった基本作業からスタート。ライダースクラブ全店舗に共通して言えることなのですが、職場環境が整っており、とても快適に仕事を進めることができます。整備工場は綺麗すぎるほどの清潔感があり、集中して整備作業を行うことができます。入社時に『ドゥカティつくば』は未だなく「ドゥカティ千葉セントラル」の専属スタッフとして勤務しました。仕事の合間を縫って大型自動二輪免許を取得したほか、先輩たちに色々と教えてもらいながら仕事を覚えていきました。先輩である長谷川ストアマネージャーの仕事の進め方や物事の考え方に共感しており、とても尊敬できる存在です。その長谷川マネージャーが、『ドゥカティつくば』のオープニングメンバーとして出向することとなり、尊敬する先輩と一緒に仕事をしたく移動を願い出ました。
 『ドゥカティつくば』は新しい店舗で、まだ周囲の認知度も低いですが、オープンからお客様は右肩上がりに増えてきていて手ごたえを感じています。これから、もっと業務が増えてくるので自分と一緒に働いてくれる新しいスタッフに入ってきて欲しいと思います。」

  • 「クルマよりもバイクの方がメンテナンス作業は楽しいです」と石橋さん。率先して仕事を進める努力はしなければならないが、分からない部分は聞けば教えてくれると話してくれた。

  • クリーンな印象を受けるサービスピットスペース。オープンから半年ということで、まだ大きなメンテナンス作業は入っていないが、販売台数が増えて時間が経つにつれ、多くの車両を整備することになるだろう。

JOBIKE編集部より

記事の冒頭に書いたが、私は以前からライダースクラブへ訪れて取材をしたことがある。最初に伺った時は2005年前後で、まだ千葉都市モノレール沿いの店舗であった。先代社長だった当時は、良くも悪くも生粋のバイク好きが集まるようなバイクショップで、働いているスタッフも訪れるお客様もバイク通なオーラを放っていた。
 それから10年以上が経ち「カワサキプラザ千葉桜木」、「ドゥカティ千葉セントラル」。そして今回の『ドゥカティつくば』と、現在もしばしば足を運ばせて頂いているが、働いているスタッフは、現代のバイクディーラーに求められる姿として目に映る。そして自ずと訪れる客層の変化も感じとれる。これは企業体制がしっかりとしていることの他ならない。現在、2代目代表を務める吉田さんとは良く話を交わすのだが、企業理念に筋が通っておりスタッフはもちろん、お客様もそれに応えてくれている。
 ドゥカティやカワサキというバイクはもちろん商品であることに違いないのだが、その先にある世界をしっかり見据えているのだ。度々ディーラーアワードを獲得しているのは、その最たる証拠と言える。スタッフは各自、夢や目標を持っている。それをお互いにサポートしながら前進していることが、方々から伝わってくる。『ドゥカティつくば』、“ライダースクラブ”スタッフになるということは、自分自身の夢に一歩近づくこととになると思えた。

JOBIKE編集部より

ショップインフォメーション

ライダースクラブ

〒300-2655
茨城県 つくば市 島名2933-7
電話:029-896-4112
営業時間: 9:00 ~ 18:00
定休日 : 毎週火曜日、第1第3第5水曜日
HP : https://riders-club.jp/
EMAIL : ducatitsukuba@ridersclub.jp

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