勤務地は東京都心の3拠点
正規販売店として国内4メーカーと輸入車を取り扱う老舗バイクショップSCS(エスシーエス)がメカニックを急募!

メイン看板 店舗画像

特集
記事
複数メーカーを取り扱うことでメカニックとしての技術を高められる環境

取材協力:SCS白山本店  取材:淺倉恵介

掲載日:2024/08/30

SCSは第二次世界大戦終了後間もない1950年に佐藤モータースとして創業を開始した歴史あるバイクショップ。
国内4メーカーであるホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキをはじめ、ベスパ、アプリリア、モトグッツィ、イタルジェット等の欧州ブランドやアジアンメーカーKYMCOの正規取扱店として類を見ないほどの銘柄を豊富に取り扱っている。さらに驚くべきことは、その取扱い銘柄の多くで全国一位の販売実績や最優秀賞等の表彰を受けた輝かしい成績をこれまでに残していること。近年ではベスパやアプリリアが販売台数日本一位獲得や、国内メーカーも毎年表彰され続けている。これは各ブランドに精通し、ユーザーからも支持されている証である。
また、同社が他と大きく違うのは現在展開中の3拠点全てが東京都心に位置していること。ヘッドストアともいうべきSCS白山本店は東京ドームからほど近いロケーションにあり、自社ビルまるまる一棟が店舗となっていること。各階がカテゴリー分けされ、膨大な在庫が展示されている様はまさに”バイクの総合デパート”といったところ。
そのSCSが新規スタッフ(中でもメカニック)を大募集中だ。

株式会社エスシーエス 白山本店 店長 佐藤 勝さんインタビュー

会社がプロフェッショナルに育てます
バイクが好きであれば経験は問いません
メカニックを志す人を強く求めています

高校生の頃からのバイク好き。ベスパ愛好家として知られ、貴重なモデルも多く所有。ツーリングも好きで、ヤマハXSR900を所有。週末は各地の温泉を目指しアクティブな性格。過去にはモトクロスで林道やヒルクライム等を趣味とし、本格的な登山に取り組んでいた経験もある。

東京都心に大型店舗を構え、多くのメーカーを取り扱う
独自性の強いバイクショップ

バイクメーカーがディーラー戦略を推進している昨今、SCSのように多くのメーカーを取り扱うマルチショップ形態のバイクショップは珍しい。SCSは何故、単一メーカーのディーラー形態をとらず、マルチショップの販売形態を取り続けるのだろうか? まずは、同社の最大の特徴ともいえるその部分について聞いてみた。

まずユーザーのメリットを考えているからです。お客様は何軒ものショップを回らなくても、SCSに来るだけで多くのメーカーのバイクを見ることができます。また、こうした販売形態は珍しくなっていますから、それがSCSの独自性であり強みだとも考えています。スタッフも様々なメーカーのバイクに触れられるので、スキルや知識量の向上にも他店よりアドバンテージがあります。

他と同じことをしているだけでは、抜きん出た存在になることはできない。
SCSが絶大な支持を得ている事実が、その戦略の優位性を証明しているといえるだろう。店名の”SCS”とは、”SATO CREDIT SERVICE”の頭文字をとったものだ。"SATO"とは創業者の苗字、"CREDIT"とはいわゆる”クレジット販売”を指している。SCSは、国内でいち早くバイクのクレジット販売を手がけた実績がある。それ以前も分割による支払い方法は存在しないわけではなかったが、店舗と消費者との間の曖昧な信頼関係に基づいたもので、トラブルも多かった。それをSCSでは、金融機関を介した契約を結ぶことで金銭の流れを整理する、現代的なシステムを導入。結果として爆発的な成長を遂げたのだ。SCSという店名には、最先端の販売方法であった”クレジット”をアピールする意味があったのだが、同社の先進性や独自性を象徴しているともいえるだろう。

さて、そのSCSだが今回の求人ではスタッフ全般を募集しているとのことだが、なかでもメカニックを強く求めているという。
SCSは非常に高い販売力を持つバイクショップだ。ユーザー数が多ければその分サービスの依頼も多い。また、バイクショップの淘汰が進む現在、SCSのようにユーザーからの信頼度の高いショップにサービス依頼が集中するのは当たり前の話。大型の店舗規模を考えても在籍するメカニックは多いのだが、それ以上に同社のサービスを求めるユーザーが多いということのようだ。

現在、整備・修理の依頼が弊社のキャパシティを超えるくらいに集まっている状況です。
サービス部門の充実には力を入れてきたのですが、それ以上に依頼が集中してしまっています。そのためにビジネスチャンスを逃している面もありますが、主な問題点はお客様の要望に応えきれていないことだと考えています。ですから、メカニックの増員は急務です。即戦力となるメカニック経験者の方に入社してもらえれば助かりますが、未経験者でも全く問題ありません。SCSのサービス部門には国家資格を持つ整備士が多く在籍しています。まずは彼らのアシスタントから始めてプロのメカニックを育てる体制を構築してあります。そうして育ったメカニックがこれまでも何人もいます。必要なのは、これまでの経験や知識ではなく、何よりもバイクが好きなことです。バイクが好きで、バイクに関わる仕事で働きたいという熱意こそ重要です。その熱意さあれば、立派なバイクメカニックに成長できる環境がSCSにはあると考えています。
もちろんセールススタッフ希望の方も同時に募集し歓迎です。実例として、メカニックスタッフとして入社し、整備の仕事を続けた後にセールスに転身するスタッフはよくおります。仮にその逆になっても問題はありません。「バイクが好き」という気持ちがあれば無資格でも未経験でも必ず道は拓けます。この業界が天職であることを感じていただけるように、我々が花を咲かせてみせます。

ちなみに、SCSではセールススタッフのことを"バイクライフアドバイザー"と呼びます。セールススタッフの仕事はバイクを売るだけではなく、アフターフォローを通じてお客様のバイクライフ全てに関わる仕事だと考えていることが由来です。

佐藤さんはSCS白山本店の店長を務めるだけでなく、役員としてSCSグループの経営にも携わっている。経営者として、社員にどのような働きを期待しているかも聞いてみた。

スタッフの一人一人の業務を、しっかりと評価しなければならないと考えています。バイクショップの仕事はチームプレーなんです。例えば、電話対応はダイレクトに利益を生むことはないかもしれません。ですが、それも立派なタスクのひとつです。その電話でのやりとりが売上につながることもありますから。社員には楽しく働いてもらって、金銭的にも豊かになってもらいたいと考えています。スタッフが楽しく働いているショップであれば、自然とお客様が増えると考えています。社員が楽しい=会社が儲かるに繋がります(笑)

  • 東京の主要幹線道路のひとつ、白山通り沿いにそびえ立つSCS白山本店(画像中央のビル)。まるまる一棟がバイクショップとなっている。東京ドームが徒歩圏内という便利な立地にある。

  • SCS白山本店は、各階ごとにテーマに沿った車両が展示されている。写真は2階のベスパブース。SCSはベスパのエキスパートとして広く知られる存在。

  • 取扱メーカーは豊富。写真は6階のスポーツ/ネイキッド/ツアラーブース。生産国や排気量を問わずに人気モデルが揃う。

  • 1階の総合受付と簡易サービススペース。タイヤやオイル交換といった、軽整備はこちらで行われている。

  • SCS白山本店のサービススペースは、地下に設けられ重整備はこちらで行う。メカニックの人数が多く、整然と作業が進められている。機材も充実。

  • SCS複数台のリフトが置かれていることを感じさせない開放感のあるサービススペース。

スタッフインタビュー バイクライフアドバイザー 五味義徳さん

様々なバイクに触れることで
自分のスキルアップが実現できる職場です

四輪レース好きが昂じてメカニックを目指すが、SCS入社後はセールススタッフとして活躍。バイクデビューは18歳、好みのバイクはネイキッド系で様々な車種を乗り継いできた。現在の愛車はホンダPCX。バイク以外の趣味はレースやスポーツ観戦。

五味さんは2002年に入社、SCSに勤務して20年以上になるベテランスタッフだ。

もともとはメカニック志望で、学生時代は整備関係の専門学校で学んでいました。卒業後はガソリンスタンドで働いていたのですが、勤務先の先輩がSCSのユーザーで“いいお店だよ”と聞かされて興味を持ち、求人に応募しました。

もともとはメカニックであったわけだが、SCS入社後は一貫してセールススタッフとして働いてきたのだという。

販売にも興味がありましたから、セールススタッフも面白そうだ・・・と。SCSに興味をもった理由のひとつが、国産・輸入車を問わず、取り扱いメーカーが豊富なことでした。いろいろなメーカー、様々な車種に触れられるので、経験値を高められてスキルアップに繋がるだろうと考えたんです。一人のバイク好きとして、数多くのバイクに関わることができたら楽しそうだろうなという気持ちもありました。その点はユーザー様の立場に立っても、メリットであると思います。

単一メーカーしか取り扱わないショップでバイクを買うと、他のメーカーのバイクに乗り換える時には、ショップを変える必要があります。ユーザーにとって、ショップとの付き合いはバイクライフで大きな意味を持ちますよね? SCSは国内全メーカーをはじめ、多くのメーカーの正規取扱店ですから、ショップを変えずに違うメーカーのバイクに乗り換えられる。そこに魅力を感じていただけている面もあるようです。

気に入っているショップを変えずに、他メーカーのバイクに乗り換えられるのであれば、ユーザーにとってはメリットしかない。SCSならば、それが可能。多くのユーザーから支持を集めている理由のひとつだろう。もちろん、人気の秘密はそれだけではない。

サービス体制は充実していると自負しています。自分が籍を置いているSCS白山本店だけでも、10人ほどのメカニックが在籍しています。整備でお客様を待たせる時間は短いはずです。

一般的な規模のバイクディーラーで、在籍しているメカニックはだいたい3〜4人といったところだろう。SCS白山本店が突出した大型店舗とはいえ、メカニックの人数は随分と多い。そのことからもサービス体制に力を入れていることがわかる。だが、それでもメカニックが足りていないのだという。

以前は弊社のユーザー様以外でも、整備や修理を受け付けていたんです。ちょっとした”バイク駆け込み寺”みたいな感じになっていました。ですが、依頼が増えすぎてしまいまして・・・。やはり、優先すべきは弊社で車両をご購入いただいたユーザー様ですから、現在は飛び込みの整備・修理の依頼はお断りしています。それでも、手が足りないのが現状ですから、メカニックの増員は急務ですね。本当なら、全ての困っているバイク乗りの方をフォローしたいくらいです。体制が整って、飛び込みのお客様の受け入れが再開できればいいですね。

SCSがどれほど人気のショップであるかを、物語るエピソードだ。それでは今度は、勤務先としての同社について聞いてみよう。

バイク業界もどんどん変化していきます。弊社は取扱メーカーが多いので、常に最新モデルに触れられて知識や経験を積み上げられることはメリットですよね。待遇の面でも、がんばった分しっかりと評価してくれる会社だと感じています。具体的には給与の面ですね。資格手当の制度もあります。整備士や保険の資格、二輪の免許等、担当それぞれに資格手当が設定されています。休みも取りやすいですよ。毎週水曜日の定休日以外に、月に3日自分で選んだ日を休日にできます。ある程度は調整して、仕事に滞りないように振り分けはしますが、かなり自由度は高いですね。スタッフ数が多いからこそ可能なことだと思います。

どうやら、なかなかに働きやすい環境であるようだ。また、自分の仕事が正しく評価されることは、働くモチベーションを維持するためには重要。働く側が“評価されている”と実感できる職場であることは、被雇用者としては見逃せない要素だ。最後に、どんな人と一緒に働きたいか?と質問してみた。

やはりコミュニケーション能力が高い人ですね。セールススタッフはもちろんですが、メカニックであってもユーザー対応は必須ですから。東京の中心という土地柄から、外国人のお客様も多いので、語学力があると武器になると思います。あとは・・・そうですね、やっぱり明るい性格の人の方が一緒に働いていて楽しいですね!

接客中の五味さん。豊富なバイク知識と、ベテランらしい落ち着いた接客は信頼感抜群。五味さんを慕うユーザーは多い。

スタッフインタビュー バイクライフアドバイザー 宇良みなみ さん

未経験の自分を周りのスタッフが支えてくれた
次は自分が新しいスタッフの支えになりたい

全くのバイク未経験でSCSに入社し、現在はセールススタッフとして勤務。入社後に二輪免許を取得し、現在の愛車はカワサキNinja400と、通勤用のホンダDunk。最近はツーリングが楽しく、ソロでのロングツーリングに出かけるのが目標。

宇良さんがSCSに入社したのは2023年の4月。このインタビューを行った時点で、ようやく勤続1年を過ぎたというところ。まずは入社のきっかけから聞いてみよう。

子供の頃から仮面ライダーが好きで、いつかはバイクに関わる仕事ができたらいいな・・・と考えていて、弊社の求人に応募しました。実は、その頃はバイクの免許も持っていなくて・・・。それでも大丈夫とのことでしたから、入社を決めました。

なんと、全くのバイク未経験での入社。先の佐藤店長のインタビューにあるように、SCSの採用基準では、本当に経験は問わないのだ。だが、バイク経験を持たずに入社したことで、知識不足で苦労した面はあるようだ。

入社して半年ほどはwebショップ担当でしたので、PCでの作業がメインでした。セールススタッフとして店頭に立つようになってから半年くらいです。最初はバイクのことなど何もわかりませんでしたから、店内でお客様からお声がけいただいても対応に困った経験があります。自分で販売した車両は、納車の時お客様にちゃんと説明しなければなりません。ですから、納車前に車両について勉強したりもしましたね。何かわからないことがあると、セールススタッフの先輩方やメカニックの人に質問するように心がけています。皆さん、優しく丁寧に教えてくださるので助かりました。

会社として、新人を育てようという意識が行き渡っているのだ。

まだまだ、勉強の日々です。覚えることが多くて大変な面もありますが、バイクについて学ぶのは楽しいです! 興味のあることの、知識が増えていくのは楽しいですよね。バイクは、知れば知るほど面白いです。自分で販売した車両の納車整備もできるようになりました。ミラーやレバーの調整、バッテリーの充電、ガソリンの給油とかですね。最近は、バイクをいじることも楽しくなってきました。先輩セールススタッフの商談に聞き耳を立てて、セールストークを参考にしたりもしています。

現在は二輪免許を取得し、プライベートでもバイクを楽しんでいる宇良さんだが、最初はバイクを取り回すことすら出来なかったという。もっとも、ビギナーであることは、セールススタッフにとってはメリットにもなり得るという。

二輪免許を取得したばかりというお客様も多く来店されます。私自身、バイクに乗り始めて日が浅いので、教習所の感覚が残っています。これからバイクをご購入いただく方と近いので、ビギナーならではの悩みやショップに対する要望もわかりますから、その観点からご提案できたりもします。

自分のキャラクターを、セールスの武器として活用しているのだ。セールススタッフとしてのキャリアは、わずか半年の宇良さんだが、既に月刊の売上トップを記録したこともあるというから驚きだ。

最初は不安でした。ですが周りの先輩方のフォローが手厚いので、本当に助けられたんです。だから、自分もがんばろうと思えました。やる気にさせてくれる環境がある会社だと思います。セールススタッフの仕事は、バイクを売って終わりではありません。その後のお付き合い、アフターフォローこそが重要だと感じています。自分で納車したお客様から、整備やカスタムといった依頼があり、ご満足いただけた時には凄い達成感がありますね。セールススタッフの醍醐味かもしれません。

セールススタッフ、いやバイクライフアドバイザーという仕事に、大きなやり甲斐を感じているようだ。最後に、SCSの求人に応募を考えている人に向けてのメッセージをもらった。

人と話すことを楽しいと感じられる、コミュニケーションに喜びを見出せる人に向いている仕事だと思います。バイクのことは、何も知らなくても大丈夫です。私もそうでしたが、未経験者をフォローする体制がある会社ですから。私も先輩方に支えてもらいましたし、新しく加わるスタッフさんを、今度は私が支えたいと考えています。

用品の販売もセールススタッフの重要な仕事。バイク経験は長くない宇良さんだが、誠実な顧客対応でユーザーからの支持を集めている。

JOBIKE編集部より

現在バイク業界は再編の時期を迎えている。
その影響を大きく受けているのがバイク販売店であり、実際のところ淘汰が進みバイク販売店の店舗数は減少傾向にある。また、バイクメーカーはユーザーの囲い込みと経営資源の集中を図り販売店のディーラー化を推進。バイク販売店は身動きが取りづらく難しい状況に置かれている。そんな中、複数のメーカーと正規取扱店としての契約を結び、マルチショップ形態での営業を続けているSCSは異色の存在だ。
時代遅れの販売形態と揶揄する声もあるかもしれない。だが、そんな陰口には何の真実もない。下世話な話ではあるが東京の中心部の一等地に聳え立つSCS白山本店を見れば経営状態が良好であることは一目瞭然だ。
バイクショップでこれほどの成功を収め、現在も成長中の企業は稀。そうした良い意味で"異色"であることもSCSの一面だ。

その成長の原動力はどこにあるのかと考えた。
マルチショップ形態や人の集まりやすい立地を選ぶといった戦略もあるだろう。だが、果たして同じことをすれば成功するのかは疑問だ。考えに考えてたどり着いた自分なりの答えは結局のところ"人"だった。SCSのスタッフは皆明るい表情を浮かべていた。仕事にやり甲斐を感じていなければ、職場の雰囲気が悪ければ、あんな表情を作れるものではない。

あるスタッフとの雑談中、こんな言葉を聞いた。
「社長や経営陣との距離が近いんですよ。家族みたいに可愛がってもらっています」とのこと。このご時世、働く場所においては”アットホーム”という言葉を嫌う人も多い。だが、一概に嫌ったものではない。SCSは良い意味でアットホームな企業だ。社員が支え合い、大きなエネルギーを生み出しているように感じるのだ。

最後に、やはり複数のメーカーのバイクに触れる環境については非常に魅力的である。メーカー専売店で技術に特化するのも良いが、技術の幅を広げる意味では多種多様なバイクに触れ
たほうがメカニックとしてのスキルを磨き続けることができると考える。メカニックとしての自分を高めたい方は是非応募を検討してほしい。

JOBIKE編集部より

ショップインフォメーション

SCS白山本店

〒112-0001
東京都文京区白山2丁目1-16
電話:03-3815-6221
営業時間: 10:00~19:00
定休日 : 水曜日
HP : https://scs-tokyo.co.jp/

複数条件検索