取材協力:有限会社しゃぼん玉 取材:小川 勤
掲載日:2025/09/24
『しゃぼん玉』は、愛知県に2店舗を構えるバイク用品店。日進市藤塚の本店と一宮市島崎の一宮店があり、覚えやすい店名とコアなカスタム提案で全国的に存在感を発揮。あえて用品店と書いたものの、他の用品店は一線を画すのはバイク系の総合メーカー『アクティブ』と強固なパートナーシップを持っていること。そんな『Dream Box しゃぼん玉』がメカニックを募集中だ。
『しゃぼん玉』は、日本を代表するバイクパーツ&グッズサプライヤーであるアクティブとの強固な連携を持っている。『しゃぼん玉』は、アクティブホールディングスの一翼を担い、本店の上階は『アクティブ』の本社となっているのである。
『アクティブ』といえばオリジナルブランドのゲイルスピードで足まわりのハードパーツを展開し、様々な海外パーツメーカーとの取引もあるバイク系の総合メーカー。『しゃぼん玉』はそれらのパーツを販売し、さらにそのパーツを実際に使ったカスタマーの声をアクティブの研究&開発に反映させているのだ。このパートナーシップは『しゃぼん玉』の強みであると同時に、『アクティブ』の強みにもなっており、アクティブホールディングスは、「ワクワク」をキーワードに100年企業を目指している。
『しゃぼん玉』代表の井上勝広さんは2020年に代表取締役社長に就任。2019年に『アクティブ』の代表取締役社長に就任した上田和由さんと共にこのパートナーシップをより強固なものにしていった。
井上さん:1992年に創立した『しゃぼん玉』は、総合メーカーではできない『お客様の声を直接聞ける場所』としてスタートしました。『感謝・感動・笑顔』を経営理念とし、“個”を大切にお客様一人ひとりに接することや、それぞれのお客様に合った本当に良い物を届けることを心がけています。
『来て良かった!話して良かった!愛車を預けて良かった!』と言っていただけるよう、時を忘れ夢中になれる空間を『Dream Box』とし、『モノ』はもちろん、バイクライフがより一層楽しくなる『コト』をお客様と共有していきます。
お客様のバイクライフを一層楽しくすることに対して必要な『スタッフ自身が楽しんで成長できる』『安全に楽しんでもらうための技術、製品ノウハウの継承』が今後の課題です。
今回、募集するのはサービススタッフ。弊社はもちろん兄弟会社の『アクティブ』にもバイク好きのスタッフがたくさんいますので、バイク&カスタム好きな方には良い環境だと思います。
上田さん:2019年に『アクティブ』の代表になり、組織改革を行ってきました。簡単にいうと個人が声を上げやすい環境にしたのです。従業員に製品を作るだけでなく、会社の宝になって欲しいと思っています。そしてそれには『しゃぼん玉』とのパートナーシップが必須だったのです。今も道半ばですが、パートナーシップを強化したことでグループ間のパワーが出てきていることを実感しています。今後も人が活躍できる環境づくりを促進していきます。人が活躍できる企業にでないと100年企業になれませんから。
『しゃぼん玉』代表の井上勝広さん(右)と『アクティブ』の代表取締役社長の上田和由さん(左)。2社のパートナーシップを強化することで組織力を高めている。
本店の店内にはヘルメットやウエア、タイヤなどが充実する一方で、ハードなカスタムバイクも展示されている。吸排気にとどまらず、エンジンの中身に手に入っているものが多く、実際に陳列されているパーツもハードなものが多い。
『しゃぼん玉』は往年の名車の整備やカスタムも得意としており、これも他の用品店にはない強み。また、『しゃぼん玉』のオリジナルパーツも多く、これらは長年名車を手がけてきたからこそ生まれたアイテムと言えるだろう。
井上さん:時代に逆行していますが、これからもカスタム&チューニングは徹底的に行います。確かに旧車は、開けてみないとわからないことも多いので大変です。しかし、良い仕事をすればお客様に喜んでいただけます。長年、ハードカスタムを手がけていることもあり『カスタムするなら、しゃぼん玉』というお客様も多く、北海道や沖縄をはじめ全国にお客様がいます。
もちろん整備の内容は、カスタム以外にも一般的な点検や車検、ETCやドラレコの装着、タイヤ交換などもありますが、そういったルーチンワークに留まらない高付加価値のあるカスタム業務に従事することができるのです。
また、当社は『アクティブ』の関連会社ですが、『アクティブ』製品第一という縛りはなく、自由度の高いカスタム提案が可能です。カスタムやチューニングを求めるコアなお客様には接客も専門的な知識が必要になりますが、サービスや接客経験があまりない方を育てていく環境もあるので安心してください。
店内にはフルカスタムされたゼファー1100を展示。足まわり、車体、エンジン全てに手が入ったフルカスタムだ。
『しゃぼん玉』はツーリングや走行会イベントも積極的に行っている。そしてこういったイベントにサービススタッフが参加することも多いのだという。
鈴鹿サーキットでは年2-3回走行会を、桑名市のレインボースポーツカートコースではミニバイク耐久レースを実施。他にもスタッフが独自で林道ツーリングを行っているそうだ。
『しゃぼん玉』のサービススタッフは、バイクを整備するだけで終わらない。お客様とコミュケーションをとり、整備やカスタムに親身になる。そして『アクティブ』に製品の気づきをフィードバックする環境もあり、場合によっては自分で思いついたパーツを制作できる環境までもが整っている。もっとバイクを知りたい、バイク触るのが好きという方にはとても良い環境が広がっている。
井上さん:モノ売りだけでなく、コト売りを。よく言われる言葉ですが、それをスタッフ全員で実践しています。サーキット走行会は盛況ですし、ツーリングも工夫して行っています。
初心者ツーリングはバイク歴3年以内の方を対象に、年に2回開催。バイクの楽しさはもちろん、ツーリングの楽しさを知っていただけたらと思っています。こういったイベントにスタッフが同行すると、お客様の満足度を向上させることができ、お客様と話をするきっかけになります。そうすると『この人に任せよう』という気持ちになっていただけるのです。『しゃぼん玉』にはバイクに乗らないスタッフは1人もいません。みんなバイク好きです。
『アクティブ』との社内ツーリングも開催。そこからも様々なコミュニケーションが生まれる。
しゃぼん玉本店 サービス/按田恭平さん
しゃぼん玉はお客様と「楽しい」を共有できる会社です。お客様との距離が近いからこそ、お客様の目線に立っての接客や一緒にバイクカスタムの夢を広げたりできます。未経験でも、バイクへの興味や、「好き」という気持ちがあれば大丈夫です。好きなことだからこそ知識は自然と身についてきます!スタッフも好きなことの延長戦だからこそ本気で仕事に取り組んでいます。そんな会社で一緒に働いてみませんか?
しゃぼん玉代表/井上勝広さん
『しゃぼん玉』と『アクティブ』のパートナーシップをさらに強固なものにするために奮闘中だ。
JOBIKE編集部より
筆者は出版社勤務時代に『しゃぼん玉』の仕上げたカスタムバイクに何台も試乗させていただいた。油冷のGSX-R、GSX1100Sカタナ、ゼファー、GPZ900R、ZRX1100などそれは多岐に渡り、そのどれもがエンジンや足まわりに大幅に手の入ったチューンドマシンだった。
そしてその調律は、決して尖ったモノでなく、そのバイクを長く楽しむためのチューニングだった。速さの中にスロットルの開けやすさがあり、高性能な足まわりはスポーティでありながら乗り心地が確保されていた。
他の用品店でキャブレターや足まわりのセッティング、エンジンチューニングを学べる環境はあまりない。しかし、『しゃぼん玉』にはその高度な技術を継承させていきたい気持ちと環境が揃っている。それは全国からカスタムのオファーが絶えないことが証明していると言えるだろう。
また、『アクティブ』との連携も魅力。お客様の声や整備の経験を通じて製品の気づきをフィードバックできる環境は、とても「ワクワク」させてくれるもの。お客様とスタッフが「ワクワク」を共有できるのが『しゃぼん玉』なのだと思った。
JOBIKE編集部より