スーパーカブ系やコミューターが得意!進化し続ける老舗ホンダ販売店

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カスタムにも強く、全国のファンから “ヨコリン” の愛称で親しまれる有名店が新たなスタッフを募集

取材協力:ホンダウイング横山輪業  取材:沼尾宏明

掲載日:2024/05/14

アンダー250ccクラスの豊富な在庫とスーパーカブのカスタムで全国的に知られるバイクショップ “ヨコリン” ことホンダウイング横山輪業。都内の足立区に店を構え、遠くからわざわざヨコリンに足を運ぶ常連客も多い。ビギナーからベテランまで数々のライダーに愛され、業績も相変わらず好調だ。さらなるサービス向上を目指し、このたびスタッフを増員する。


ホンダウイング横山輪業 横山代表インタビュー

技術力とサービスが強み。
アンテナを張り、時代に応じて変化していきます。

代表取締役の横山敏久さんは創業年の1950年生まれ。お客様に真摯に向き合い、高い技術力とユニークなアイデアで横山輪業を大きく発展させた2代目だ。

東京都足立区にある『ホンダウイング横山輪業』は、戦後間もない1950年に創業し、今年で74年もの歴史を誇るバイクショップだ。70年以上を駆け抜け、現在まで着実に成長してきたショップは全国的に見ても非常に珍しい。とりわけ得意なのが独自のカブ系カスタムで、原付二種(51~125cc)ブームを背景に大人気を博している。代表取締役の横山敏久さんに、横輪の歴史と強み、求める人物像を伺った。

高い販売実績とカブ系カスタムが自慢、1台を大切に販売しています。

横山代表:元々、横山輪業は地域の自転車屋でしたが、1958年にホンダから発売されたスーパーカブを扱うようになり、以降バイクショップとして成長していきました。当初は他メーカーも扱っていましたが、ホンダ専売のウイング店、PROS店を経て、2018年から250cc以下のモデルを販売する「ホンダコミューター店」として営業しています。
以前は安売りをアピールしていた部分もありましたが、コロナ禍前から店の個性や得意分野をSNSで発信し、1台1台を大切に販売していく方針に変化しました。昨今のバイクブームで過去最高の業績を記録して以降、現在も好調な販売台数を維持しています。

当店の強みは、スーパーカブをはじめとした小排気量車のカスタムと、高い整備力です。1980年代から純正パーツを使ったカスタムが得意で、現在はスーパーカブ系に力を入れています。サブタンクステーやタンデムステップ、大型リヤキャリアなどのカブ系オリジナルパーツも開発しており、全国のユーザーから好評をいただき、ネット販売もしております。

認証工場完備!カスタムと整備が得意です。

横山代表:カスタムと整備にも自信があります。認証工場なので分解整備ができるため、様々なメンテナンスや修理が可能です。近頃はエンジンをきちんと整備できるショップが少なくなってきていますが、当店では長年の経験もあり、頼りにしてくださるお客様が多いです。ローダウンなどサスペンションをカスタムできるのも認証工場ならでは。近年は新戦力の加入もあり、今後はエンジンチューンも行っていきたいと考えています。

ガソリンエンジン原付一種の生産終了や、バイクの電動化など時代が変化しています。また、日々お客様と接しているとバイクに関して「この部分をこうしたい」「使いにくい」などの声を聞きます。アンテナを張って、今後も変化に対応できるよう頑張っていきたいです。

  • 2018年に新築された店舗は白が基調の清潔なデザイン。雑然とした、いかにも“バイク屋“の雰囲気はなく、女性も入りやすい。

  • 分解整備が可能な認証工場を完備。カブ系の車両が得意なこともあり、全国からお客様が訪れる。

  • スマートモニターなど最新の装備にも対応可能。新車購入時に多数のカスタムを希望する方も多い。

より働きやすい環境を目指し、新しい人材を募集

ワークライフバランスを重視した職場

横山代表:2年前にJOBIKEで特集記事を掲載していただいた際は、私と店長の2名のみで営業していました。その後、2名増員しましたが、よりスタッフの負担を減らすため、新しい戦力を募集したいと考えています。

整備職場はワークライフバランスを重視しています。給与など待遇の充実はもちろん、日曜と月曜の週休2日制とし、仕事だけでなく生活を楽しめる環境を目指しています。繁忙期には20時間程の残業がありますが、今回の増員で業務を分散させ、残業ゼロも目指していきたいと考えています。

求める人材と業務内容

横山代表:求める人材としては、「バイク好き」が条件です。バイクに興味があれば、自然と探究心が湧き、楽しい職場だと思います。また、自ら成長したい志のある方を横山輪業はバックアップしたいと考えているので、資格や経験といった入口は問いません。

業務については、営業/サービスマン(メカニック)/事務とオールマイティに担当していただくのが理想です。もちろん、スペシャリストとして働きたい、事務のみに従事したいといった働き方も歓迎します。経験や自信のない業務があっても、実務を体験しながら仕事を覚えていただけますので、ご安心ください。スタッフも温和でやさしいですし、未経験の方も学びながら安心して働ける環境だと思います。ぜひ一緒に働きましょう!

横山輪業のスタッフ一同。四人が互いを信頼し、一丸となって業務に取り組んでいる。22歳から30代、50代、70代と年代が幅広く、様々な客層のニーズにも対応できる。

ホンダとの深いつながり、カブ系カスタムによる知名度、高い整備力etc……。横山輪業には数多くの強みがある。働き方の面においても、高待遇と快適な職場環境が用意されているのがありがたい。特に貴重なのは休日で、バイク販売店で土日に休めるのは珍しい。将来性、やりがいともに横山輪業は実に魅力的な職場と言えるだろう。

ショップ紹介

創業70年超の実績と信頼に、独自の個性をプラス

横山輪業は「ヨコリン」の愛称で知られ、その知名度は全国区。創業から70年以上が経過し、古株の常連さんも多い。地元から信頼されるのはもちろん、遠方から購入に来るお客もいらっしゃる。そしてカブ系のオリジナルメニューやカスタムが得意で「スーパーカブなら横輪」と言われるほど、独自の個性を持っているのだ。

ホンダの販売チャネルとしては、ホンダの250cc以下を販売する「ホンダコミューター」店に該当する。全ての排気量帯を扱う専売店の「ホンダドリーム」店は内外観のデザインを統一し、サービスに関しても全国でほぼ均一化されている。これに対し、コミューター店は独自のユニークな個性を発揮しているショップがあり、横山輪業もそのひとつだ。ライダーの多様性が進んだ今、他にはない個性のあるショップは強い。

  • 店の内外に在庫車と納車待ちのバイクがズラリと展示されている。さらに近隣には150台規模を在庫できる倉庫を持つ。

  • 潤沢な在庫を持つのもヨコリンの強み。海外のスーパーカブタイプXやウェイブ125iといったレアな車両も販売中だ。

  • ホンダから優秀な販売実績のショップに贈られる「全国二輪ベスト販売店 優秀賞」を連続受賞中。好調なセールスを堅持している。

ホンダコミューター店は他メーカーの車両も取り扱えるが、横山輪業は原則的にホンダ専売。ホンダとのパイプは太く、全国でも営業成績が優れた店舗として毎年表彰を受けている優良店だ。
ご存じのとおりコロナ禍や世界情勢の影響による部品調達不足などの理由で、新車の供給は停滞していた。昨今、生産は回復しつつあるが、コロナ禍以前ほど新車は流通していない。そんな中、横山輪業は販売実績の高さもあって車両が優先的に入荷されるのは大きい。現在の店舗は2018年3月から営業を開始しており、シンプルかつ洗練された雰囲気。整備スペースも店内にあり、冷暖房を完備している。全国のバイク販売店を見ても、空調を備えたサービス工場が多いとは言えず、快適に仕事できるのはうれしい。待遇に関しても、昇給年1回、賞与年2回、各種手当があり、業界の中でも高水準と言える。

昨今はバイクブームも一段落し、業績が下向きになっているショップも多いと聞くが、横山輪業は独自の個性を発揮し、好調を保っている。今後も柔軟に変化に対応しつつ、新しい戦力とともに成長していくことだろう。

  • 250ccクラスの在庫も充実。店内には大人気のレブル250のほか、CBR250RR、CB250R、CRF250Lなどオンオフ問わず展示している。

  • クロスカブの純正外装を用いることでレッグシールドレスとしたスーパーカブ110。ほかにもカブプロの外装を交換し、スタイリッシュにしたカスタムなど純正パーツを流用したカスタムも得意。

  • オリジナルのスーパーカブ110プロ用タンデムステップ。スーパーカブ110プロのウインカースイッチを左側に移設し、右側にハザードを設置するパーツなど、使い勝手を高める製品が人気だ。

山田店長インタビュー

未経験から店長へ。
週休2日で家族との時間も大切にできます。

山田直人さん(広島県出身)。未経験で入社し、現在は店長としてメカニックをはじめ、様々な業務に携わっている。

入社のきっかけとご経歴

山田店長:実家がバイク販売店を経営しているため、バイクが身近にあり、学生時代から乗っていました。ただ、そこまでバイクに詳しかったわけではなく、学校を卒業した後は全く別の仕事に就いていました。

「好きなことを仕事にしたい」と思い立ち、実家の縁もあり、横山輪業に2010年に入社しました。
整備に詳しくなったのは働き出してからです。入社1年後に三級整備士免許を取得。故障などのトラブルは、機種固有の対処法があるので、ホンダ車に対応できるホンダ二輪整備士資格制度(HMSE)を受けて学びました。
入社2~3年目には店長になりましたが、4年が経ったころ、「もっと技術を極めたい」と思うようになり、サス関連のショップに転職。横山代表は快く送り出してくれました。転職先で4年を過ごし、横山輪業の新店舗が完成した時点で代表から声をかけていただき、復職しました。
前職で培った経験は、サスのオーバーホールやカブのローダウンなどに活きています。お陰様で、ハンドリングを損なわずにシート高をリーズナブルに下げるカスタムが好評です。

高い技術力を持つ認証工場だけに、整備に持ち込まれる車両も多い。整備スペースは冷暖房を完備しており、集中して仕事に打ち込める。必要な工具や設備は随時、店舗が揃えてくれる。

現在の仕事内容と求める人材

山田店長:業務内容に関しては、整備、商談、保険業務と何でもやっています。ローダウンカスタムも私のアイデアで、自分の意見を活かせるチャンスが多い。頑張っただけ評価してもらえるため、働きやすい職場です。

給与、休暇といった待遇に関しても大変満足しています。レースやイベントは日曜日に行われることが多いのですが、日曜定休のバイクショップは珍しい。家族との時間をつくりやすく、子供と遊んだり、趣味のモトクロスレースを楽しんだりとプライベートも充実しています。

求める人材としては、やはりバイクが好きで、主体的に動ける方ですね。私も未経験で入社しましたが、知れば知るほど仕事が面白かったです。なぜこんな部品を使っているのか、あるいはひとつひとつの作業の効率を考えながら仕事をしていました。何も考えずに作業するのとでは全く違います。これが年単位で積み重なると、凄く差がつきます。
探求心を持ち、自ら様々な仕事に主体的に取り組んでいく姿勢のある人が理想だと思います。
今後スタッフが増えて余裕ができたら、オフロードミーティングやツーリングなど、お客と一緒に楽しむイベントをやっていきたいですね。

スタッフインタビュー

学びながら成長できる、働きやすい職場です

増岡右恭さん(埼玉県出身)。好きなバイクを仕事にしたいと考え、初めての就職先に横山輪業を選んだ。愛車は1992年型CBR250RRとシブい。

2023年8月に入社した増岡右恭さんは、取材時点で入社8か月目の22歳。バイクショップ勤務も就職するのも初めてという。話を伺ったところ、働きやすい職場で成長している様子が伝わってきた。

入社の経緯と現在の仕事内容

増岡右恭さん:親がバイクにずっと乗っていた影響もあり、昔からバイクに興味がありました。バイクを乗り始めたのは20歳からです。学校卒業後は居酒屋などでフリーターをしていたのですが、そろそろ就職したい、好きなバイクを仕事にしたいと思うようになり、JOBIKEで横山輪業を知りました。
就職先として二輪用品店も候補でしたが、もっとバイクに詳しくなりたいと思い、整備も販売もできるバイク販売店を選びました。そんな中、条件がよかった横山輪業で面接を受け、そのまま入社することになりました。

今までエンジンオイルの交換やちょっとしたカスタムは自分でしていましたが、本格的なバイクの整備経験はありません。入社当初はチェーン調整など簡単な整備から始め、今は整備全般や点検も担当しています。正直まだまだ不慣れな部分も多いのですが、スタッフの先輩方に助けてもらいながら仕事を進めています。少しずつ成長させてもらっている感じです。

整備の経験はほぼなかったが、働きながら吸収できる環境で、日々成長している。経験豊富な先輩に教われることも心強い。

仕事の進め方、職場環境について

増岡右恭さん:整備や仕事の進め方に関しては、自分から聞くこともあれば、先輩がアドバイスしてくれることもあります。私と先輩方はやや年齢が離れていますが、このように壁がなく、働きやすい雰囲気です。
当面の目標は整備士資格を取得すること。横山輪業には資格支援制度もあります。そして将来的にはお客さんが安心して任せられるようなメカニックになりたいです。

待遇については、日曜が休める週休2日制なのが嬉しいです。給与に関しても満足ですが、資格を取得するとさらに増額するので今後さらに期待しています。なお、バイク通勤がOKなので、愛車のCBR250RRで通っています。

私のように未経験でも勉強しながら仕事できる環境が横山輪業にはあります。バイクに興味を持っている人なら続けられる職場ではないでしょうか。

スタッフインタビュー

やりたいことが全てできるお店に出会えました

増岡健市さん(千葉県在住)は、整備が得意なショップで28年の勤務経験を持つベテランメカ。2023年10月に入社し、現在は工場長を務める。

増岡健市さんはエンジンチューニングが得意な50歳。横山輪業の魅力に惹かれて他店から転職し、約半年になる。現在バイクショップに勤務し、転職を考えている人にとって大いに参考となるはずだ。

入社の経緯とヨコリンの魅力

増岡工場長:横山輪業に来る前は、整備がメインのバイクショップで28年ほど勤務していました。若い頃、専門学校を卒業して整備士の資格を取得し、ずっとメカニックとして働いてきました。排気量を問わずエンジンの整備やチューニングが得意で、ひたすらエンジンをいじる日々を送っていました。やがて「もっとお客様に接する業務もしたい」と考えるようになってきたのです。

横山輪業は以前から知っていて、社長が書くブログをいつも読んでいました。お人柄やお仕事ぶりが伝わってきて「いい職場なのだろうな」とは思っていましたね。
そんな中、ヨコリンのブログやJOBIKEでスタッフを募集していることを知り、社長とお話をさせていただきました。想像以上にいい職場だとわかり、ぜひ働かせてもらいたいと思ったのです。私の場合、前職より給与を下げたくないことも条件としてありましたが、その点は社長が対応してくださったので迷うことなく決めました。

現在の仕事内容

増岡工場長:前職の経験を活かし、少しずつボアアップなどのカスタムをしています。今までヨコリンではあまりしていかなかった分野のカスタムですが、今後はECUを書き換えたり、インジェクションの燃調を合わせたり、そういった面もやっていきたいです。得意分野を少しでも増やしていきたいですね。
また、お客様が何を求めているのか、要望を少しでも汲み取りたい。接客の勉強をしながら要望に応えていければと思っています。

前職では接客をする機会があまりなかったそうだが、現在はお客様と触れ合う機会も多い。得意分野を活かしながら、仕事を楽しんでいる日々だ。

しっかりと将来設計が描ける環境

増岡工場長:私は横山輪業に転職して「自分のやりたいことが全てできるお店に出会えた」と実感しています。それほど働きやすい職場です。
私は既婚者で子供もおります。長い整備士人生のなかで、「将来設計が描けない」と言って辞めていく若いスタッフを何人も見てきましたが、横山輪業では待遇面でもやりがいの面でもしっかり将来設計を描けると思っています。
しかも日曜、月曜はしっかり休めます。前職は毎週月曜と第1&第3火曜が休みでしたが、バイク販売店で日月休みはなかなかありません。家族をお持ちの方も働きやすい職場だと思います。

JOBIKE編集部より

筆者は2年前にもJOBIKEで横山輪業を取材させてもらったのだが、スタッフが2名増員し、一段と活気に満ちていた。また、取材は平日にも関わらず、客足が途切れることがなく、相変わらず人気店であると実感した。
スタッフインタビューで印象に残ったのは「働きやすい職場」と皆さんが口を揃えていた点。仕事の進め方をはじめ、社長や社員の人柄、職場の雰囲気、さらには給与、休日といった待遇面など“働きやすさ”の定義は人それぞれだろう。しかし全員が同じキーワードを口にしたということは、横山輪業がこれらをトータルで満たしていると言えそうだ。

横山代表は「ライフワークバランス」をモットーとしており、質の高い仕事を長く持続させるために、休養やプライベートの充実を重視している。もちろん給与に関しても申し分なく、住宅手当や整備士資格手当もある。
山田店長のように一度辞めて復職した人がいることも、魅力的な職場であることの証明だろう。また、未経験からベテランまで多様な人に門戸を開いているのもうれしい。

業務内容に関しては、バイクに係わる仕事を一通り何でもやってみたい人や、バイクショップに関するゼネラリストを目指したい人に向いている。自分のやりたいことを提案しやすく、個人の頑張りがしっかり評価される点も好循環を生んでいる。その原動力となるのは、やはり「バイクが好き」という思い。特にスーパーカブに関わる機会が多いため、カブ好きな人も歓迎だ。

複数の店舗を経営する大型ディーラーもやりがいや安定感はちろんあるが、多彩な業務をこなし、仕事もプライベートも充実させつつ成長したいと考える人には横山輪業が好適な職場と言えるだろう。

JOBIKE編集部より

ショップインフォメーション

ホンダウイング横山輪業

〒120-0013
東京都足立区弘道2-29-8
電話:03-3887-3619
営業時間: 10:00~20:00
定休日 : 日曜・月曜
HP : https://www.yokorin.co.jp/
EMAIL : info@yokorin.co.jp

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