8耐参戦でも有名なヤマハ正規ディーラー、YSP名古屋北とYSP天白がスタッフを募集

メイン看板 店舗画像

特集
記事
中部エリア最大級のYSPは働きやすく、 憧れの経験ができる職場

取材協力:株式会社R41 YSP名古屋北  取材:沼尾 宏明

掲載日:2025/11/07

愛知県名古屋市の北部に位置する「YSP名古屋北」は、中部地区最大クラスの店舗面積を誇る有力ショップ。メカニックが鈴鹿8耐へ参戦する、ユニークなレース活動でも全国的に知られている。名古屋市内に展開するグループ店「YSP天白」と合わせ、主にサービスマンを募集する。

YSP名古屋北 YSP天白 ショップ紹介

名古屋に大型店を2店舗展開、
4年連続で鈴鹿8耐を完走した

「YSP名古屋北」の創業は1991年。現代表である小島恵美さんの父はバイクが趣味だったのだが、それが高じてショップをオープンするに至った。その後、全国各地のYSPで構成されるYSPメンバーズクラブの会長を務めるほど急成長を遂げたのだ。

一時期、BMWとの併売店である「プロテック名古屋北」に屋号を変えたものの、2019年から再びYSP名古屋北としてスタートしている。ヤマハスポーツバイク専門店のトップチャネルであるYSPとして高い技術力とサービスを誇り、お客様からの支持は厚い。その一方、4年連続で鈴鹿8耐に参戦するなどレース活動が盛んなのも特徴。YSPでハウスチームを持っているのは全国的に見てもレアだ。

このYSP名古屋北を率いる小島恵美さんは、異業種を経て2016年から代表に就任。インタビューから、様々な経験と広い視野が経営に活かされていることがわかった。

  • 名古屋市から北へ延びる国道41号線沿いに立地。傾斜地にあるためこちらの2階が店舗入口になる。敷地、建物ともに大きく、駐車場にも余裕あり。

  • YSP名古屋北の店内は余裕があり、白を基調にした清潔感のあるスペースが広がる。1階が駐車場とサービス工場、2~3階がショールームだ。

  • 2~3階が吹き抜けになっており、明るく開放的。多数のヤマハ車が展示され、落ち着いた雰囲気だ。

YSP名古屋北 代表取締役 小島恵美さんインタビュー

広い店舗と高い技術力が特徴、
レース好きな方も歓迎です

YSP名古屋北とYSP天白を運営している小島恵美さんは、この業界では珍しい女性社長。柔和かつ快活な方で、三児の母としても奮闘してきた。

小島社長:YSP名古屋北とYSP天白を現在の形にリニューアルしたのは2021年です。当時、YSP名古屋北の店舗面積はYSPとして日本最大級で、現在も中部最大クラスです。

鈴鹿など近隣のサーキットに足を運ぶ機会も多く、8耐レーサーなどなかなか触れられないマシンに触れる貴重なチャンスがあるのが当店の特色です。

実際、お客様が鈴鹿8耐に出場しており、YSP名古屋北がサポートしています。4年連続で完走しており、今年は「TeamマツナガKDC & YSP名古屋北」として参戦。毎年、スタッフがメカニックとして参戦しています。なかなかできない貴重な経験ですし、夢の舞台に参加できるチャンスでもあります。レース活動については参加希望制なので、もちろんレースに関心がない方も歓迎です。

技術力が高いのも当店の強みです。ヤマハ独自の整備士教育プログラム「YTA(ヤマハ・テクニカル・アカデミー)」で最高位のゴールドをはじめ、シルバー、ブロンズといった資格保有者が在籍し、20年勤めるベテランも多いです。

お客様への説明に写真を交えたり、伝票を見ながら詳しく説明したりできるので、納得感も違います。とはいえ技術だけではなく、「ここで買って、この人に任せておけば安心だね」と思っていただくためには人と人の触れ合いが大切だと考えています。

  • 広い敷地を活かし、あちこちに休憩所やキッズスペース、ポップが設けられている。

  • 平忠彦、ノリックetc…有名なヤマハライダーのヘルメットが多数陳列。前代表がレース好きで、ヤマハワークスライダーとの親交も厚い。

  • YSP名古屋北、YSP天白ともサービス工場はエアコンを完備。完成検査場など充実した設備を有する。YTAドクタークラス、ゴールドクラスのスタッフも在籍。

社員が幸せに暮らせる会社を創りたい

私は以前、一般企業に勤めており、休日には司会やナレーターの仕事をしていましたので、バイクにはほぼ興味がありませんでした。免許は取得していましたし、今はバイクも好きですが、バイクについて熱く語れるタイプではありません。しかし、スタッフが働きやすい環境は整備できると常々考えています。

今の二輪販売店は、若い方になかなか来ていただきにくい業界になっています。そこで私が代表になった時、自分には何が出来るのだろうと考えをめぐらせて、「社員が一生幸せに暮らせる会社を創りたい」という社是を定めました。

企業の目的は働いてくれている人を幸せにすること、社員の幸せを通して社会に貢献すること。目標の売上や、利益、会社の成長はあくまで手段であり、目的ではありません。
ともに働くスタッフは、一緒にいる時間が非常に長いですから、ギスギスした環境で仕事するより、相手を思いやって気持ちよく働きたいですよね。そうすると自然に利益もついてくると思うのです。その利益をみんなで分け合うイメージが私の理想としている形です。

世間のバイク屋さんは、カリスマ的な名物店長さんが引っ張っていくイメージがありますが、私は社員と一緒に「みんな頑張って働くよ」というタイプでいきたいと考えています。

  • 姉妹店のYSP天白は名古屋市中心街の東部に位置し、落ち着いた雰囲気。現在レースには携わっていないが、今後は参加できるよう検討中とのこと。

  • YSP天白の店内は、二階建ての吹き抜けとなっており、サービス工場を隣接。こちらも余裕のあるスペースに多数の車両を展示している。

休日を増やし、より働きやすくなっています

働きやすい環境づくりも重視しています。週休2日のシフト制で残業がほとんどなく、休日出勤もありません。事前に申請すれば土日にも有休が取得できるので、ご家族がいる方も安心して働けます。以前は定休日が月曜日のみでしたが、2025年1月からは隔週で火曜日も定休日とし、今後も少しずつ休みを増やしていきたいと考えております。

また、社内教育や研修も大事にしたい。こちらも昔ながらのバイク屋さんがあまり熱心ではなかった部分ですが、少子高齢化が進む中、業界全体が意識を変えないと生き残っていくのは難しいと考えています。スタッフが一般常識や基礎を学ぶことでスキルアップして、お店全体のレベルを上げていきたいです。

求めるのは“バイクが好き”という情熱を持った方

今回は全店で職種を問わず募集しますが、特に来ていただきたいのはサービスマン(メカニック)です。資格や経験がある方はもちろん歓迎ですが、私が面接で最も重視するのは「バイクが好き」という情熱ですね。

正規販売店のスタッフとして知識は必要ですが、バイクが好きでバイクを楽しめていなければ、長く仕事を続けることは難しいですし、お客様にバイクの楽しさを伝えられません。未経験の方でも「バイクが好き」という熱意を持って、成長してもらいたいと思います。

昨年JOBIKEさんを通じてサービスマンとして採用させていただいた58歳の方も未経験でした。35年間、教員をされていて、二輪免許を取って数年の方でしたが、すぐに職場へ溶け込んでいました。私自身も経験が浅いんですけど、バイクが好きな気持ちや「みんなでやってこう」という気持ちがあれば、できることって何かあると思うんですよね。

興味があるなら、まずはためらわずに飛び込んできてほしい、チャレンジして欲しいです。例え未経験でも、整備士の資格取得など可能な限りサポートしていきます。

YSP名古屋北では「全社員で取り組む5つの行動指針」を定めている。「うそをつかない」「笑顔を忘れない」「約束・会社のルールを守る」「モノを大切にし、つねに感謝の気持ちをもつ」「原理・原則を知る」で構成されている。
こうした指針は大企業でよく見られるが、個人経営のバイク販売店で、ここまでしっかりした指針を掲げている企業は少ない。さらに、社長が仰るとおり「社員が一生幸せに暮らせる会社を創りたい」というモットーを掲げている。ここまで社員思いの目標を明文化している企業となるとさらに珍しい。異業種を経験してきた小島代表ならではのフラットな目線が活かされていると思う。
そして小島代表は何より謙虚。スタッフの目線に立ち、働きやすさを実現しようと尽力してくれていることが伝わったはずだ。

特別インタビュー

自分の子供に語れる一生の思い出ができます

TeamマツナガKDCのチームオーナーである松永修さん(写真左)とライダーの荒川雅彦さん。YSP名古屋北とタッグを組み、8耐や地方選手権に参戦している。2025年の鈴鹿8耐では終盤に接触されて転倒したものの、総合36位でフィニッシュ。

2025年の鈴鹿8耐に「TeamマツナガKDC & YSP名古屋北」から参戦した松永修さんと荒川雅彦さんにもお話を伺った。
YSP名古屋北は、鈴鹿サーキットまで1時間半~2時間程度の距離にあり、鈴鹿を走るライダーも多く利用している。松永さんも、そんなお客さんの一人で、自営業を営みながらレースを満喫している58歳だ。
2018年の鈴鹿サーキット・ナショナルJSBクラスや2019年の同ST600クラスでは年間チャンピオンを獲得。2022年から鈴鹿8耐に参戦開始し、4年連続で完走している。
荒川さん(59歳)は、レースで速さを認めていた松永さんに誘われてチームに加入。現在は松永さんがチーム統括やメカニックを担当し、荒川さんはライダーとして参戦している。荒川さんもYSP名古屋北でマシンを購入しているお客様の一人だ。

松永さん:若い頃にレースをしていましたが、30年ほどのブランクを経て、2015年からサーキット通いを再開しました。YSP名古屋北とは前代表からの付き合いで、お客さんは私のような50代の方が多いですね。

YSP名古屋北のスタッフはやる気があって、とても感謝しています。しかもオーバーホールしてもらったレース用エンジンはとにかく壊れない。整備する人によっては2000kmでブローする場合もあると聞きますが、1万2000km走っても大丈夫でした。小島さんによると、特別なことをしているわけではなく、基本に忠実に丁寧に整備しているだけとのことですが、素晴らしいです。
今年は1日トレーニングしてもらってから8耐に臨み、決勝では主にタイヤ交換を担当してもらいました。

荒川さん:皆さん、レース専門メカニックではないのに、教えられるとすぐできるようになっていたので感心しましたね。
決勝終盤では後ろから接触されて転倒し、右側のハンドルが取れてしまいました。他はあまり損傷がなかったので、なんとかピットまで戻りました。YSP名古屋北の皆さんはやっぱり日々メカニックとしてやられているので、スピーディに的確に修理されていました。おかげでレースに復帰して、無事完走できました。

松永さん:YSP名古屋北に勤めると、他のショップでは味わえない一生の経験ができます。後々、自分のお子さんに「こういう経験したんだ」と話ができることは凄いことだと思いますね。

来年の8耐には「海外メーカーとも協力して参戦したい」と意欲を語ってくれた。

スタッフインタビュー セールスマネージャー 八木日向さん

「お客様の不満を解消したい」
その一心で未経験からマネージャーに

八木さん(31歳 2018年入社)はセールスを束ねるセールスマネージャーを担当。YSP天白で7年勤務した後、昨年からYSP名古屋北に異動し、近々メカニックも兼務する予定だ。愛車は2018年型XSR900で、ロングツーリングなどを楽しんでいる。

八木さん:父がバイク乗っていた影響もあり、高校から原付に乗り始めて、バイクにのめり込んでいきました。元々はケーキ屋をやりたくて高校に通いながら働いていたのですが、趣味のバイクに関わる仕事をしたくなりYSP天白を選びました。

そこから今までセールスの仕事をさせてもらい、色々なお客様から「八木くんから買ってよかった」と言われるようになりました。私は人見知りなので、実は営業という仕事がそんなに好きではないんですよ(笑)。ただ、不満があるバイクをお客様に乗ってほしくないので、不満を解消するために頑張って色々お話していたら、お客様も心を開いてくれたという感じです。

今後は、セールスをメインにしながら、平日にメカニックも兼務していきます。実は入社時にメカニックの仕事を薦められたのですが、腰が悪かったのでセールスの道を進んだのです。今は腰の状態もよくなりましたし、推薦もあったので、メカニックもやってみたいと思いました。できる限りお店を良くしたいし、お客様とより深い話ができるはずです。

ヤマハの整備士資格制度でシルバーを取得していますが、国家資格はまだなので、今後は実務経験を経て取得していきたいです。

「楽しく仕事を終われる」のが一番です

職場はコミュニケーションが活発で、年齢に関係なく、話しやすい雰囲気です。私は新人を教育する立場にありますが、「楽しく仕事を終われる」ことが一番だと思っています。特に初めの試用期間は誰しも不安なので、好きなバイクの話をしたりして、楽しく一日を終えられるようにしたいです。ゆくゆくは仲良くなって、休日にツーリングに行ければ嬉しいです。

向いている人は、大前提として“バイクが好きな方”。私のような人見知りでもバイクが好きな人なら大丈夫だと思います。入社後は僕らがどんどん教えたり、馴染みやすい雰囲気を作っていくので、人と喋るのが苦手でも僕は全然アリだと思います。口下手な私でもこうやって働けますので、一緒に楽しく仕事できる仲間が欲しいです。

私は入社するまで大型二輪免許も整備士の資格も持っていなかったので、まずは飛び込んでみてください。

実は人と会話するのが苦手という八木さんだが、パーツやカスタムの知識が深く、お客様の不満を解消することをやりがいとしている。

スタッフインタビュー サービススタッフ 清 彰馬さん

先輩のフォローのおかげで
未経験でも不安はなかったです

YSP天白でサービス(メカニック)を務める清(せい)さんは2023年に入社した22歳。大学を中退し、未経験で整備の世界に飛び込んだ。愛車は2003年型XJR1300と2008年型トリッカー。トリッカーは通勤や林道でも活躍中だ。

清さん:大学の工学部に在学中、工場などに体験就職させてもらったのですが、思い描いていた将来と違うなと感じました。せっかく手に職をつけるなら“自分の好きなバイクを触っていたい”と思うようになりました。元々ヤマハのバイクのデザインが好きだったこともあり、大学を中退して今の会社に決めました。

バイク整備の経験は全くなかったのですが、先輩に教わりながら点検作業を覚えていきました。最初の3か月は試用期間として付きっきりで教えてもらいました。その後もわからないことを聞くと何でも答えてくださいますし、未経験者でも正直、不安はなかったですね。

慣れてきたと感じたのは入社1年以上経ってからです。一通り点検ができるようになったのと、故障で入ってきたバイクの診断を任された時に“次の段階に行けた”と思いました。月ごとにノルマはありますが、達成できなかったとしてもペナルティはありません。

職場の雰囲気は和気あいあいとしていて、普段から色々な会話をしていますね。

8耐参戦は大きな経験になりました

鈴鹿8耐にはメカニックとして2年参加しています。レースは個人的にあまり興味はなかったのですが、いい経験にはなるので「ぜひお願いします」と志願しました。

暑さも大変でしたし、普段やらない作業なので緊張はしますね。ピット作業は速さが求められる上に、ミスしたら事故につながってしまうので独特なプレッシャーが凄くありましたね。
その一方でやってよかったと思っています。レースをピット側から見るのと観客席側から見るのとでは全く違います。人生経験の一つとして参加できてよかったです。

今後は、エンジンのオーバーホールを自分一人でやるのが目標です。さらにヤマハ整備士資格のシルバーを取得してから、国家資格3級整備士の資格に向けて勉強し始める予定です。私は未経験で、技術も知識も全くない状態で入社しました。次は私がそういった方に教えていきますので、バイクのことを詳しく知りたいなど色々な理由で気軽に入ってきてもらえればと思います。

「バイクのメカに詳しくなりたい人や、自分のバイクをいじりたい人にも向いています」と語る清さん。同年代の友人と比べて、給与にも満足しているという。

JOBIKE編集部より

志を高く持ち、「社員が一生幸せに暮らせる会社を創りたい」と言い切ってくれる企業はそうそうない。「理想論」と思う人もおいでかもしれないが、目指す姿があるのとないのとでは、実現の可能性に雲泥の差がある。

誤解を恐れずに言えば、バイク販売店は良くも悪くも「昭和」を思わせる昔ながらの業態が多い。そんな中、YSP名古屋北では、社員を重視し、少しでも働きやすい職場環境を目指して改善を続けていることが伝わってきた。

さらに、人の和を重視し、社長が目配りをして新人を職場に溶け込めるよう配慮してくれるというから、未経験や異業種の人でも安心して働けるはずだ。

そして非常にユニークなのが、国内耐久レースで頂点の鈴鹿8耐にメカニックとして参加できること。レースに興味がある人はもちろん、他では得られない経験をしたい人に最適だ。未経験者でも憧れの舞台にいきなり参加できるのは実に夢がある。

働きやすく、夢を叶える環境も揃っている。こんな職場なら挑戦してみる価値はあるはずだ。

JOBIKE編集部より

ショップインフォメーション

YSP名古屋北

YSP名古屋北

〒480-0202
愛知県西春日井郡豊山町豊場栄56番地
電話:0568-29-0505
FAX:0568-29-0535
営業時間: 10:00~19:00
定休日 : 毎週月曜日、第1.3.5火曜日
HP : https://nagoyakita.ysp-shop.com/
EMAIL : info@nagoyakita.ysp-shop.com

YSP天白

YSP天白

〒468-0058
愛知県 名古屋市天白区 植田西3丁目905
電話:052-803-2524
営業時間: 10:00~19:00
定休日 : 毎週月曜日、第1.3.5火曜日
HP : https://tenpaku.ysp-shop.com/
EMAIL : info@tenpaku.ysp-shop.com

この企業の求人を見る

複数条件検索