今だからこそ見直しておきたい!これぞ「ザ・中古バイクショップ」スタイル

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50cc原付から大型バイクまで、メーカーを問わず多種多様な車両が取り揃えた「中古バイクの総合デパート」

取材協力:アットバイク  取材:小松 男

掲載日:2023/07/27

埼玉県川口市にある「アットバイク」は、2014年に創業し来年には10周年を迎える中古バイクショップだ。常時300台以上もの車両を在庫しており、地元周辺のライダーをサポートすることはもちろん、遠方に住むユーザーへの対応も行っている。経験豊富なプロのスタッフも在籍しており、幅広い層のライダーに愛されている。

アットバイクの現役スタッフに、突撃取材を敢行!|アルバイト 小池 叶さん

バイクの知識が広がっていくことが楽しく、
このまま正社員になることを希望しています

  • 現役の専門学校生でありながらも、バイク好きが高じて今年の一月からアルバイトスタッフとして在籍している、小池 叶さんにお話を伺った。

  • 50cc原付から大型バイクまで、メーカーを問わず多種多様な車両が取り揃えられたアットバイクの店内。さながら、「中古バイクの総合デパート」といった雰囲気である。

「多くのメーカー、様々な車種に触れることができるので楽しいです。なので、シンプルに“バイクが好き”な人には気に入ってもらえる職場だと思います。」

仕事を探すにあたり、自分が働く先となる会社・企業の「内情や雰囲気」というのは、当然とても気になる要素である。しかし、一般的な求人広告を閲覧していても、そのような会社の内面的な部分というのはなかなか事前に見えにくいものだ。そこでJOBIKEの特集記事では、求人を行っている会社などに潜入取材を行うことで、客観的にどのような職場なのかを第3者の目から探り出している。
その中でも大きなポイントとなるのが、まさに今現在、現役で働いているスタッフの言葉である。まずは今年の一月より、アルバイトとしてアットバイクで働いている小池さんのお話から紹介しよう。

小池 叶さん(2023年1月 アルバイトとして入社): 私は現在19歳で、スポーツの専門学校に通っています。元々バイクが好きだったこともあり、バイクに携わるようなアルバイトを探していた時に、アットバイクが求人を行っていること知り応募をし、今年の1月から働き始めました。
バイクが好きだと言っても自分のバイクしか触ったことがなかったですし、知識も経験もまったくの素人なのですが、職場の先輩たちはみんな頼りがいがあり、丁寧に作業を教えてくれます。少しずつでもバイクの知識が増えて行くことがとても楽しいですし、やりがいにもつながっています。

他のバイクショップに行ったことも、ましてや働いたことも無いので、他と比べることは難しいのですが、アットバイクは私が思っていた通りの中古バイクショップでした。
多くのメーカー、様々な車種に触れることができるので楽しいです。なので、シンプルに“バイクが好き”な人には気に入ってもらえる職場だと思います。
現在は週3、4日のペースで働いており、来年は専門学校を卒業するのですが、出来ればこのままアットバイクに正社員として入社したいなと考えています。

  • 2014年にオープンしたアットバイク。店の前から店内、店のバックヤードまで数えきれないほどの中古バイクが並べられ、それを見て回るだけでもワクワクする。

  • 未経験者であれば、入社当初は右も左も分からなくて当然だ。まずは洗車をすることから仕事を学び、先輩スタッフに徐々に作業を教えてもらいながら成長してゆく。

  • フルカウルスポーツもネイキッドモデルも原付も大排気量バイクも。ありとあらゆる車種に仕事で携われるのは、メーカーを跨いで取り扱う大型中古バイクショップのアドバンテージ。メカニックとしての大きな経験になり、実力も早く身につく。

小池さんは専門学校でスポーツトレーナーの科目を専攻しているそうだが、その道を進むよりもバイクショップに身を置くことを考えているとのこと。最近では、専門学校の同級生でもあり同じくバイクが好きな友人に声をかけ、アットバイクのアルバイトスタッフとして招き入れた。
そもそも、職場環境が悪ければ友人に職場を紹介することも無いだろうし、紹介された友人も、アットバイクというショップに魅力を感じたからこそ足を踏み入れたのに違いない。

スタッフインタビュー|7年目 宮本 大雅さん

今後は、バイクショップの経営に関することも覚えていきながらさらにステップアップしていきたい

  • アットバイクに入社し7年目となる宮本さん。現在では整備士免許も取得し、さらなるステップアップもしてゆき、将来的には自分の店舗を構えるという夢も持つ。

  • アットバイクではスタッフ同士の繋がりも強く、スタッフ皆でスノーボードなどに行くこともあるとか。仲間との交流を深めながら仕事を覚えて行くことができる環境だ。

「実務経験を積み上げて現在では2級整備士免許も取得。その分の資格手当てもきちんと支給されています。」

続いては新卒でアットバイクに入社し、今年で勤続7年目となる宮本大雅さんにお話を聞く。軽い気持ちで入社したものの、最初は覚えることも多く大変だった、というリアルな言葉もいただけた。

宮本 大雅さん(2016年 4月入社):
高校生の頃からバイクに乗っていたこともあり、卒業後の進路を考えた際にバイク業界へ進むことを志望しました。バイク関係の求人の中から2社に応募し、面接の折にフレンドリーに接してくれたアットバイクに入社することにしたんです。
もちろんやる気はありましたし、ガンガン仕事を覚えて何でもできるようになりたいと入社時から考えていました。それが思っていた以上に大変だったということに気付いたのは、実際に仕事を始めてからでした。

バイクの売買をしたり、メンテナンスを行うというのは間接的に人の命を預かるということでもあり、経験も知識もない状態だと自分の思うようには作業が進まず、もどかしく感じる時期が半年ほど続きました。
それでも、失敗しても諦めず、分からないことは先輩スタッフたちに教えてもらいながら、地道にスキルを蓄積していきました。実務経験を積み上げて現在では2級整備士免許も取得。その分の資格手当てもきちんと支給されています。
今後は、バイクショップの経営に関することも覚えて行きながらさらにステップアップしていきたいと考えています。

アットバイクで働いていてやりがいに感じるのは、自分が携わった作業や販売したバイクを通じて、お客様が喜んでくれた時ですね。やはり“良かった”とか“助かった”という言葉を聞けた時には嬉しいものです。

  • 普通自動車免許で乗ることができる原付1種(50cc)は、生活の道具として老若男女問わず愛されている乗り物。アットバイクでは手を出しやすい価格設定なのも支持されている。

  • 店舗の裏手にも数多くの在庫車両が並べられている。来客による直接販売だけでなく、インターネットを利用した遠方への販売も行っているため仕事は濃密で忙しい。その分だけ、スキルアップも早い。

  • ファクトリースペースは冷暖房完備。バイクを一台全部ばらして組み立てることができるほど、ツール類もしっかりと取り揃えられている。

  • アットバイクでは、ゆくゆくは事業規模の拡大も考えている。スタッフとして身を置くことで、自分自身がステップアップをしてゆくにも最適な成長環境だと言えよう。

JOBIKE編集部より

 最近、バイクショップの取材をしていて感じることがある。それは年々バイクショップの四輪ディーラー化が進んでいることだ。車両メーカー側がディーラー開発政策を打ち出して、店舗整備を押し進めてきた結果ではあるのだが、例えばホンダのドリーム店やカワサキのプラザ店のようなスタイルは、まさしく四輪ディーラーのソレと言えるものだろう。
 一方で、昔ながらの「町のバイクショップ」というスタイルがどんどん減少してきている。時代の流れと言ってはそれまでのことであるかもしれないし、後継者不在で世代交代が進まないために、お客さんが付いているにも関わらず閉業を余儀なくされるバイクショップも少なくない。 そのような市場環境の中で、アットバイクは「昔ながらのバリバリの中古バイクショップ」のスタイルを貫いていることが大変興味深い。
 アットバイクの店長を務める沖山 浩さんにもお話を伺い、その中で印象的だったのが「最初のバイクを買う時に訪れるようなショップでありたい」という言葉だった。 例えば、学生さんが運転免許を取得し、初めてのバイクを探したとしよう。その多くは車種と値段から、自分の生活やスタイルに合う一台を選ぶことだろう。学業が本分である学生であることを考えると、お財布事情もさほど余裕は無く、贅沢もできないだろう。免許をとったばかりの初心者なので、立ちゴケなどでキズが付くことも考えられる。となると、必然的に手を出しやすい中古バイクに目が向けられる。そんな時に、アットバイクは受け皿として縁の下の力持ち的な存在になってくれるのだ。
 最近では親子でバイクを探しに訪れて、親子揃って購入して行くというお客様もいるということだった。誰でも気軽に立ち寄れて、気軽に相談することができる。昔ながらのバリバリの中古バイクショップの姿が、ここアットバイクには残されている。 このような環境で仕事ができるということ自体が、今の時代では貴重なものとなってきているに違いない。 勤務時間は長いものの、休憩時間も長く、自分のバイクのメンテナンスや整備スキルのレベルアップのための自己投資も在籍時間中に実施することができる。お客様にサービスを提供し喜んでもらいつつ、さらに自身のバイクライフを楽しむことができる。 そんなアットバイクは、なかなか素敵な職場環境に思えた。

JOBIKE編集部より

ショップインフォメーション

アットバイク

〒334-0011
埼玉県 川口市三ツ和 1-5-23
電話:048-271-9278
営業時間: 9:00 ~ 20:00
9:30 ~ 19:30(2021年11月~)

定休日 : 毎週月曜日
HP : https://atbike.link/
EMAIL : info@atbike.link

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