グループ内での多岐に渡る事業展開。ホンダ二輪・新宿グループでの事業拡大とチャレンジの余地は膨大!

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ターニングポイントを迎えた、ホンダ二輪・新宿グループ

取材協力:株式会社ホンダ二輪・新宿 グループ  取材:小川勤

掲載日:2025/03/03


ターニングポイントを迎えた、ホンダ二輪・新宿グループ

バイクに関連する様々な職種を用意

新社長の体制となり、いま企業として大きなターニングポイントを迎えているホンダ二輪・新宿グループ。僕はこの日、ホンダドリーム戸田美女木からスタートして、以下の5拠点を訪れた。

1.ホンダドリーム戸田美女木
2.ホンダ二輪・新宿 本社 法人事業部
3.ホンダ二輪・新宿 テクニカルセンター
4.ホンダ二輪・新宿 安全運転研修センター
5.ホンダウイング横山輪業

各拠点を訪れる度に、そしてホンダ二輪・新宿とホンダドリーム戸田美女木の代表を務める田村充宏さんの話を聞く度に、今後の展開がとても楽しみになった。

  • ホンダドリーム戸田美女木

    2019年オープン。ホンダの二輪車全ラインナップを取り扱い、レンタルバイクのHonda GOは全国トップの稼働率を誇る。ホンダドリームの中でも別棟でクラブハウスを保有するのは非常に珍しい。

  • ホンダ二輪・新宿(法人事業部 本社)

    1985年設立。ビジネス領域バイクの販売において日本一のシェアを持つ。安全を最重視し、販売、配送、メンテナンスなど、バイクビジネスの『1から10まで』をカバー。

  • ホンダ二輪・新宿(テクニカルセンター)

    ジャイロシリーズを中心に整備を行う専門部隊。販売したバイクだけでなく、ホンダドリーム戸田美女木や、近隣の大型店舗の様々なバイクの整備も請け負っていく。出張メンテナンスサービスも行う。

  • ホンダ二輪・新宿(安全運転研修センター)

    バイクの販売先である企業に向け、安全運転講習会を行うための施設。インストラクターの正社員がおり、年間250日以上のコース貸し出しを行なっている。

  • ホンダウイング横山輪業(ヨコリン)

    2024年12月にM&Aによりホンダ二輪・新宿傘下に。カブシリーズやホンダ125ccシリーズのカスタムやメンテナンスにめっぽう強い、創業70年を超える老舗バイクショップ。

ホンダ二輪・新宿グループは、趣味からビジネスまで様々なカタチでバイクに携わり、ユニークかつ興味深く、魅力的な組織を構築している。ちなみに社名に新宿とあるのは、新宿でホンダ販売店を創業し、現在に至るから。現在は新宿に店舗はない。

田村充宏さん。2023年10月より、ホンダ二輪・新宿グループ内に改革を起こし、企業の体制や従業員の待遇を大幅に変更。今後もスピード感を持って、新たな組織、新たな企業に変更していく。愛車はCRF250。

そんな組織としての魅力を生み出しているのは、田村充宏さんの言動と手腕。田村さんは、2019年のホンダドリーム戸田美女木オープン時から同社代表を務め、2023年10月からはホンダ二輪・新宿の代表に就任。2つの法人を統括する。

「うちは一族経営ではないので、全員にチャンスがあります。私もサラリーマン社長です。必ず誰かが会社を継承していくんです。これからは優秀な人がどんどん上に行けるシステムにし、会社を増やすことでポストも作っていきます。ホンダドリーム戸田美女木とホンダ二輪・新宿も別法人の独立採算。ポストがあればやる気のある人も増えていきますから、そういう仕組みを整えていきたいですね。

10年後、20年後、やる気のある方が今とはまた違った形で事業展開しているかもしれません。それでいいと思っています。会社が大きくなって残っていけばいいんです。そうなるために私は二輪でしっかりと基盤を作りたいんです。

ただ、ホンダ二輪・新宿グループは、バイクにおけるビジネス領域、ファン領域をカバーしていますが、『○○みたいな企業。○○と似ています』という例えができないため、なかなか説明が難しいですね。

例えば整備士として働く場合、ホンダドリームで働くこともあるし、サービスセンターやヨコリンで働くこともあります。ホンダドリームやヨコリンの整備士は接客も行いますが、サービスセンターだと黙々と作業をこなしたり、販売先の会社へ出張して整備をすることもあります。なので、整備士といっても様々な職種があるのです。希望はもちろん、住まいの場所や経験、適性などを見ながら配属します」と田村さん。

独自コンテンツを多数用意する『ホンダドリーム戸田美女木』

レンタルとビッグバイク販売に強く
お客様への手厚いケアが魅力

最初に訪れたのは、2019年にオープンしたホンダドリーム戸田美女木。ホンダドリームは他店との差別化を出しにくいが、オリジナルコンテンツを作ることで、お客さんが集まりやすく、さらにバイクを長く楽しむための環境を整えている。まず驚くのはホンダドリームのショールームとは別に建てられたHonda GO BIKE RENTALクラブハウス(以下、クラブハウス)の存在である。

クラブハウスの屋内。エントランスには1967年のモンキーZ50Mと1969年のモンキーZ50Aが鎮座。

「弊社は元々、新宿と埼玉県の志木市でウイング店とプロス店を展開していましたが、ホンダが251cc以上のバイクの取り扱いをホンダドリームのみにするタイミングで、ホンダドリーム戸田美女木に集約しました。同時に、お客様が来るのを待っているだけの体制を変えたんです。近隣にもホンダドリームがあり、弊社は後発。同じことをやっていても勝てません。そこで質と価値を上げるための施策を考えたんです。

その一つがレンタルバイクのHonda GOの強化です。レンタルはプラスαの収益という考え方を捨てて、本腰を入れました。美女木という高速道路網の集中した立地も良かったですね。最初はドリームと同じ10時オープンでしたが、ツーリングに行くには遅い時間ですよね。なので、オープン時間を9時、8時、7時と徐々に前倒ししていったんです。お客様からの反響も大きく、ホンダドリーム戸田美女木のオープンの2年後くらいにホンダドリームのショールームとは別にクラブハウスを建てました。今では出発は24時間対応になっています。

弊社のレンタル車両には過走行車がなく、カラーバリエーションを全色取り揃えることもあります。好きな色に乗りたいし、好きな色のバイクと写真を撮りたいじゃないですか。一時期、モンキーは全色用意していました。レンタルした際の満足感が高ければ購入にも繋がりますから」と田村さん。

  • ホンダドリーム戸田美女木のオープンから2年後に建てられた『Honda GO BIKE RENTALクラブハウス』。

  • クラブハウスの国道17号新大宮バイパスに面した部分はテラス席に。

  • レンタルのバイクを豊富にラインナップ。40台ほど用意され、どれも新車に近いコンディションのものばかりだ。

「また、お客様限定のスキルアップスクールは教習所を借りて無料で開催しています。免許を取得したばかりであったり、バイクを購入してすぐに路上に出るのが不安な方向けです。購入したバイクで参加していただき、自分のバイクに慣れていただくのが目的です。一般道でスラロームや急制動はできませんが、ご自身のバイクで色々と経験していただくんです。往路と復路で乗り味が変わったという声もいただけていますし、このスクールがあるから当店でバイクを購入していただけるというお客様も増えています。

現在は、ホンダドリームの敷地内に洗車場を作っています。これも当店のお客様専用で、週末に集まれる場所になると良いなぁと思っています。

お客様に長くバイクに乗っていただく施策を考え、継続的に通っていただけるホンダドリームを目指したいですね。そこが当店の強みになっていくはずですから」と田村さん。

  • 1階は総合受付とショールーム。

  • 新車納車スペースを用意。イギリスのツールボックス「DURA」で高級感を演出。

  • ホンダドリームの中でマウジーとのコラボアイテムを展示&販売しているのはかなり珍しい。

敷地の広さを生かしたコンテンツが魅力で、田村さんはまだまだやりたいことがたくさんあるそう。ちなみにフロントのスタッフも多くの方が整備士の資格を持っている。またスタッフ同士がインカムで繋がっているため、すべての業務の伝達がとてもスムーズになされている印象だった。

ホンダドリーム戸田美女木とクラブハウスの間には、愛車といっしょに撮影を楽しめるようフォトスポットの用意が。クラブハウスのオープニングイベントとして、ライブペイントを実施したそう。

  • こちらは2階のショールーム。新車の他に認定中古車も展示。

  • 2階のサービス工場の入り口にはカウンターがあり、愛車の整備を見ることができる。

  • きちんと整理され、広々としたサービス工場。

  • メカニック用のシートはモンキーの純正シートを使って製作。

ビジネス領域のバイクリースで全国トップ!『ホンダ二輪・新宿(法人事業部 本社)』

ビジネスにおけるバイクの
1から10までをカバー

2店舗目に訪れたのはホンダ二輪・新宿の本社(法人事業部)。表には大型トラックが並び、中に入るとジャイロをはじめとする様々なコミューターが並ぶ。聞いたことのあるデリバリーサービスの店舗のロゴが貼られたものが多く、1日に何度も見かけるバイクばかりだ。

ビジネス領域のバイクの販売ではすでに日本一の規模を誇るホンダ二輪・新宿だが、代表の田村さんは、現状維持ではなく新規に人を入れることで組織を強化し、新しいことに挑戦しようとしている。そのため、年間を通したスタッフの採用を検討しており、ジョブローテーションを活性化。収益を上げることで従業員への還元も考えている。

佐々木弘さん。1995年入社。ホンダ二輪・新宿、営業部部長。「デリバリーにおいて自動変速のジャイロはやはり特別。私たちはこのバイクがあるから頑張ってこれました」

「販売は全国。東京、神奈川、千葉、埼玉を商圏エリアとし、企業に伺って車両説明やメンテナンスプラン、さらに安全運転講習などの営業活動をしています。最大の取引先はリース会社で、全国No.1規模の機動力とサービススタッフの数で安全を提供しています」と営業部部長の佐々木弘さん。

「ホンダドリームとは全く異なる職種ですよね。ホンダドリームで取り扱うのは趣味としてのバイクですが、こちらは法人向けのバイク。ビジネスとしてのバイクです。ビジネスでバイクを使う様々な企業に営業し、サービスを提供します。専門の営業、専門の配送部隊、専門のメンテナンス部隊がおり、メンテナンスは出張でも行います。この規模でやっているところは他にありません。とにかくサービスが強みです」と田村さん。

田村さんは、2023年の10月に代表に就任して以来、社内をドラスティックに変えようとしている。ホンダ二輪・新宿のスタッフは年齢層が高めだというが、既存のスタッフはもちろん、若い世代がチャンスを掴める環境を模索中だ。

「これまで年休は109日でしたが、2025年の4月からは120日にします。社員が入りやすい組織にし、給与面も見直します。持ち株制度もあるのですが売り上げに対して何%還元するか?そういった数字もオープンにし、ストックオプションの運用も2025年の6月から始めます。既存の社員に満足してもらえれば、新しい方も入社しやすくなりますから。一気に変えよう!と思い、来期からスタートします」と田村さん。

「取り扱うバイクは、ホンダに固執するつもりはないんですが、やはりホンダ車の安全性や信頼性はとても高いんです。近年は海外製EVコミューターもありますが、安全の基準が違います。もちろん弊社のメカニックがメンテナンスを施せば安全に走ることができるバイクもありますが、まだまだ採用するには難しいです。でも研究はしています」と田村さん。

「田村体制になってから間もないですが環境の変化をリアルに感じています。弊社は40歳代、50歳代が多い逆三角形構造の年齢構成です。これからは裾野を広げていく施策をどんどんやっていきます。次世代に向けてのアプローチが必要ですね。高齢化への危機感を感じています。

弊社の強みは車両を持っているところです。リースには満了があるため、車両の入れ替えがあります。在庫を抱えていないと間に合いません。2024年度は新車中古車を合わせて4000台を販売。新車に関してはディスコン対策でホンダのジャイロ系で1500台、ヤマハのギヤで1300台を仕入れています。お客様にいつでも『ありますよ』と言えるのが営業としては強いですね。バイクだけでなく電動自転車のヤマハ パスシリーズも取り扱っています」と佐々木さん。

「これからはビジネスにおけるバイクが新原付に変化したり、EV化したりしていきます。自動車になるかもしれないし、マイクロモビリティになるかもしれません。ただ、ビジネスにおけるモビリティを、全て弊社で請け負っていける体制にしていくことに変わりはありません。リース会社がどう舵を切るかによっても変わるでしょう。でも、そこには必ず販売、配送、メンテナンスが紐づくんです。まだまだできることはたくさんあります。柱を増やし、柱を強化し、立ち止まらずにどんどん広げていくためにも新しいスタッフが必要なんです」と田村さん。

都内にいると毎日何台も見かけるデリバリー企業のジャイロは、そのほとんどがホンダ二輪・新宿が販売しているものだという。今後、ビジネス領域のモビリティは、EV化を含め大きくスタイルを変えていく。時代に合わせた対応力と新たな領域へのチャレンジはとてもやりがいがある仕事に違いない。

信頼を確保する『ホンダ二輪・新宿(テクニカルセンター)』

いちばん大切なのは安全。
それを確実に提供していく

3店舗目に訪れたのは、ホンダ二輪・新宿のテクニカルセンター。ここはメンテナンスを専門に行う施設だ。

ホンダ二輪・新宿がもっとも大切にするのは『安全』。ビジネスにおけるバイクは、当然趣味ではない。バイクに興味がない人が乗っていることも多いし、メカに詳しいユーザーは皆無に近い。そこで、距離などに応じた様々なメンテナンスパックを用意する。その規模と機動力は驚異的で、2トントラック7台、巡回カー13台を使い、配送&ピックアップ、そして出張メンテナンスも手掛けているのだ。

たくさんのリフトが並ぶ整備スペース。重整備が行われることが多く、エンジンや駆動系のフルオーバーホールが頻繁に行われる。

田村さんは2024年の9月に、法人事業部と同じ場所にあった整備部門を独立させたテクニカルセンターを設立した。

「昨年までは、ジャイロを中心としたコミューターだけの整備をしていましたが、体制を変えました。まずは元ホンダドリーム工場長をスタッフに置き、整備の品質をドリームクオリティとすること。人員配置としては配送要員が6名、巡回軽整備が10名、サービスマンが16名のスタッフで回していますが、ここはさらに強化したいと考えています」と田村さん。

村山雅紀さん。テクニカルセンターの新規設立にあたり、様々な環境を整備。黙々とバイクメンテナンスを行うのが大好きだという。

「誤解を恐れずに言うと、私はバイク好きではないんです。ただ、バイクを整備するのは大好きなんです」と言うのはテクニカルセンターの村山雅紀さんだ。

村山さんはバイクの整備士学校を卒業後、新卒でホンダ二輪・新宿に入社。テクニカルセンター設立に当たって認証工場の申請などを担当したため、この場所に愛着を持って仕事をしているという。

「ビジネス領域のバイクはシビアなコンディションで使われます。排気量も小さいため、スロットルは全開になりがちですし、月に1,000-3,000km走るため、オイルが減っているのに気が付かなかったりするとエンジンにもダメージが及びます。6-7万キロでエンジンをオーバーホールすることが多いですね。

そうなると他の販売店では整備を断られてしまうこともあるんです。しかし、弊社では中1日で分解&組み立てを行います。早いスタッフは1日に3機のエンジンを整備することもあります。ジャイロに特化しているので、ボルトを見ればそのボルトがどこに使われているのか分かりますね。整備が好きなので楽しいです。黙々と作業を進められます」と村山さん。

「整備は基本的に新車に戻すことが基準になります。エンジンなどの重整備はテクニカルセンターで行い、軽度な整備は出張で終わらせます。ホンダドリームと異なるのは接客がないところ。だから村山のように整備に没頭したい、というスタッフも多いです。またテクニカルセンターの新たな課題として稼働率を上げるということがあります。

元ホンダドリームの工場長がいるため、ホンダドリーム戸田美女木からの業務委託でも整備を行います。ホンダドリームの定休日にも整備ができるため、効率が上がり、お客様へのサービス向上にもつながります。今後は近隣のバイクショップの整備の請け負いも強化。全員がホンダドリームクオリティで仕事ができたら強いですよね」と田村さん。

「テクニカルセンターが新設されて、スタッフ同士はもちろん、他部署との連携が強くなりました。『メンテナンスは俺たちでやろう』と言う団結力が強まり、楽しさも増しました。田村体制になってから大きく変わりましたね。またホンダドリームのクオリティを知ることのできる環境になったのも貴重です。ビジネスとしてのモビリティは、形は変わるかもしれませんがこれからもなくならない仕事です」と村山さん。

ホンダ二輪・新宿には、ビジネス領域のバイクにおいてとても重要なメンテナンス分野における不安要素がない。業務での利用だけに、そこでバイクが動かなくなったらとても困ってしまうが、そんな心配がないのだ。機動力の高さだけでなく、代車や試乗車なども用意し、完璧なサポート体制を構築。その根底を支えているのがテクニカルセンターのメカニック達なのだ。

販売の付加価値になる『ホンダ二輪・新宿(安全運転研修センター)』

安全を追求し、専用の
安全運転研修センターを用意

4拠点目は、セーフティサポート部という安全運転研修センター。コンパクトな教習所をイメージしていただくといいだろう。販売先の企業のスタッフの安全を確保するための施設で、バイクの基本的な動き、ジャイロ特有の内輪差、さらに電動自転車などを体感できる場所だ。ビジネス領域のバイクを取り扱う企業で、こういったコースやインストラクターまで自社で有するところがどのくらいあるだろうか?この施設を見て、代表の田村さんの言う「1-10まで」というのがよくわかった。

講習用の様々なバイクを用意。実際、ここで初めてバイクに触れる方も多いのだという。

センター長の西村大希さんは全日本交通安全協会 二輪車安全運転特別指導員、Hondaライディングアドバイザーの資格を持つインストラクターである。

「2016年にこの施設がオープンした際から業務委託という形でインストラクターに携わり、現在は社員として年間200日以上インストラクターとして稼働しつつ、販売先への営業なども行っています。インストラクターは業務委託として登録していただいている外部の人材が10名ほどいますが、社員は私一人。なので、スタッフを募集しています。

講習会は販売先の企業の従業員の皆様が対象になりますので、『ホントにバイクに乗るの?』という方も来ます。中には自転車に乗ったことがない方もいます。いわゆる『会社に言われたから来る』という方もたくさんいるんです。なのである意味、とても特殊な仕事だと思います。インストラクターの資格は社員になってからでも取得できますが、人前で話をしたり、人と話をするのが好きな方が向いていますね」と西村さん。西村さんの声のトーンや話し方はとても穏やか。きっと講習もわかりやすいんだろうなぁと思う。

西村大希さん。10年ほど前に警察主催の安全運転大会に東京都代表で出場し、全国優勝。教える側の道に進むことに。人当たりがよく、優しく穏やか。ホンダドリーム戸田美女木のスキルアップスクールも手がけている。

「こういった施設は収益が出ないことが多いのですが、ここ数年は収益が出ています。『安全よりも値段が大事』という時代もありましたが、今は法人営業に切っても切り離せない場所になっています。当社の車両販売の付加価値になっているんです。営業活動における車両販売、整備だけでなく、安全教育まで全部セットで提供できるという営業に、佐々木と西村の2人で行ってもらうんです。

今後は電動バイクの乗り方講習なども出てくるでしょう。お客様が使うモビリティにしっかり対応していかなければなりません。例えば、電動とエンジンで制動距離は変わるのか?そういったことをインストラクターがきちんと理解して伝える必要があると考えています」と田村さん。

「ジャイロシリーズはやはり特殊です。乗ったことがない方もたくさんいますし、バイクだけしか知らない方は違和感を覚えるでしょう。バイクだと『あっ、転ぶ』と感じるあたりから曲がり始めたりしますから。もちろん無理をすれば転びます。内輪差もあり、縁石にヒットする方もたくさんいます。こうした乗り方のコツはもちろんですが、交通安全の考えを伝えなければなりません」と西村さん。

これまでの4拠点を統括する田村さんは、様々なことを画策している。その舵取りは難しいが、やり甲斐があるものに違いない。『田村さんの体制になって、どんなシナジーが生まれるか?』その可能性は無限大だし、シナジーを生み出す1人になることはとてもやりがいのあることに違いない。

趣味のコミューター領域に特化する『ホンダウイング横山輪業(ヨコリン)』

創業70年を超える老舗バイクショップを継承していく

ホンダ二輪・新宿から2019年にホンダドリーム戸田美女木が派生。そして2024年の12月からM&Aによりホンダ二輪・新宿傘下となったのが5店舗目に伺ったヨコリンの愛称で親しまれているホンダウイング横山輪業である。

ホンダウイング横山輪業の創業は1950年。1958年からスーパーカブを取り扱うよりになり、現在はホンダの250cc以下のモデルを販売するホンダコミューター店として営業している。

ビジネス領域のコミューターのプロ集団に、趣味領域&一般領域のコミューターの老舗の力が加わったカタチである。

「まだまだ組織変更を受けて間もないですが、肩の荷が降りましたね」とヨコリンの創業者・代表取締役からホンダ二輪・新宿の顧問となった横山敏久さん。横山さんは物腰の柔らかい、とても穏やかな方。ヨコリンではホンダドリーム戸田美女木では手がけにくいハードなカスタムやチューニングも手がけていく。

右が横山さん。ヨコリンの老舗ならでは安心感は特別。それをホンダ二輪・新宿が次世代へと繋いで行く。

「今まではメンテナンスなどでお客様をお待たせしまうことも多かったんです。なので、ホンダ二輪・新宿の機動力やサービス力に期待しています。組織変更はありましたが、今まで通りにさせてもらっています。ただ、人も仕事も何かあったらサポートしてもらえる安心感ができました。忙しくてお客様の要望通りに作業の予約を入れることができませんでしたが、これからは仕事内容を選別して、場合によってはホンダ二輪・新宿さんにやってもらいます。気持ちにバッファができましたね。

お客様の価値観は多様化しています。価格を求める方もいるし、納期や情報を求める方もいます。既存のお客様を大切にしつつ、そういった声に応え、サービスに繋げていかないとなりません」と横山さん。

「ヨコリンは老舗。長年やってきたことを継承していきます。何かを大きく変えるつもりはありません。すでにホンダ二輪・新宿のスタッフが入って稼働しています。もちろんテクニカルセンターとの連携も構想に入っています。例えばジャイロのリコールなどがあった場合は、テクニカルセンターに委託すれば速やかに作業が進みますよね」と現・代表取締役の遠藤雄実さん。遠藤さんは今回のM&Aに併せてホンダ二輪新宿からヨコリンへ常駐し、マネージメントを担っている。

  • ホンダの125cシリーズを中心に様々なバイクを在庫。横山さんは今も鉄フレームのスーパーカブが大好きとのこと。

  • メンテナンスからカスタムまでを手がけるヨコリン。快適性を向上させるカスタムからハードなエンジンチューンまでを得意とする。

5店舗を駆け巡り、職種の多さに驚かされた。そして、各拠点の多くのスタッフが田村さんの体制になったポジティブな変化を肌で感じていることも好印象だった。しかし、田村さんはこれからも組織を変えていくし、新しい業態に進出していく。その勢いはまだまだ加速していくに違いない。

JOBIKE編集部より

ホンダ二輪・新宿グループはとても盤石な組織だ。営業、メカニックという職種だけでも多岐に渡り、仕事として二輪業界に携われるタッチポイントがとても多い。
自分に何が向いているかわからない、という若年層には様々なチャレンジができる環境が用意されているし、バイクに携わる『自分に合った仕事』を見つける近道がここにはあるかもしれない。

「まだまだやりたいことはたくさんある」と田村代表は言う。「数年後にはピザ宅配のFCをやっているかもしれませんよ」と笑っていたが、その可能性もゼロではないのだろう。要は田村さんとホンダ二輪・新宿という組織を構築していくスタッフの力や希望によって、様々なことができる環境が用意されているということだ。

なにしろ抱えている顧客の多さが半端じゃないのだ。ホンダ二輪・新宿の信頼やホンダドリーム戸田美女木の安心感、それは絶対的な優位性となり、その顧客に向けてどんな新規ビジネスができるかを田村さんは常に画策しているのである。

今後、バイク業界に様々な新風を巻き起こすに違いないホンダ二輪・新宿。10年後、20年後のスタイルがとても楽しみだ。

JOBIKE編集部より

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