取材協力:ロイヤルエンフィールド東京ウエスト/ 東京セントラル(株式会社マイテック) 取材:小川勤
掲載日:2026/10/29
ロイヤルエンフィールド東京ウエストと東京セントラルを運営する株式会社マイテック。ブランドの魅力を伝える販売活動に加え、試乗やメンテナンス、イベントなどを通じて、お客さまのバイクライフを支えている。両店舗を率いる道岡代表の考え方は一貫している。それは、ロイヤルエンフィールドというブランドを信じ、その魅力を理解し、お客さまに伝えていくこと。そんな同社が、セールス&サービススタッフを募集中だ。代表と各店舗で働くスタッフの声から、マイテックで働く魅力と可能性を探る。
2020年にロイヤルエンフィールド東京ウエスト(東京都八王子市)、2024年にロイヤルエンフィールド東京セントラル(東京都杉並区)をオープンした株式会社マイテック。日本でロイヤルエンフィールドの販売が本格化した初期から取り扱いを続け、販売台数で国内トップクラスの実績を重ねてきた。
東京セントラルの店内に足を踏み入れると、そこにはロイヤルエンフィールド一色の世界が広がっている。両店舗ではラインナップ全車の試乗車を用意し、購入前に実際の乗り味を確かめられる環境を整えている。
もうひとつ特徴的なのが、スタッフ自身がブランドへの理解を深めていることだ。多くのスタッフがインドのイベントや生産拠点を訪れ、メーカーがどのような考えでバイクをつくり、ブランドを育てているのかを肌で感じている。こうした経験は、接客や商品説明にも生きる。ブランドの魅力を自分の言葉で伝えられることも、マイテックで働く面白さのひとつだ。
「敷居を下げながら、スペシャル感を上げる」。
道岡代表が目指すのは、初めて訪れる人にも入りやすく、それでいて専門店ならではの価値を感じてもらえる店づくりだ。ロイヤルエンフィールドの取り扱い店が増える中、マイテックらしい魅力を磨き続けている。
「少し前にもインドの工場に行ってきました。『プロジェクト・クリック』という取り組みで、キーを回したときのクリック感など、感性性能の向上のため、乗り手が触れる細かな感触について意見交換をするのです。日本に入ってくるバイクの品質向上についても相談します。メーカーと輸入元のPCI、そして我々ディーラーがこうしたやりとりをできるのは、ロイヤルエンフィールドが日本をリスペクトしているからだと思います」
「現在、スタッフは2店舗で9名です。ありがたいことに顧客数は増え、納車や日常の整備に加えて、車検を迎えるバイクも増えてきました。お客さまに安心して乗り続けていただくためにも、さらなる体制強化が必要なのです。
サービスの仕事は、手順や判断が多少違っていても、作業そのものは完了してしまうことがあります。しかし、それでは細かな問題を見逃す危険もあります。たとえばチェーン調整ひとつを取っても、締め付けの順番や基準の見方、車両ごとの特性を理解することが大切です。安全に直結する仕事だからこそ、メカニックとのコミュニケーションを意識しています。
疑問があれば、もちろん解決に向けたアドバイスをします。ただ、答えをそのまま伝えるのではなく、どう考えれば原因を突き止められるのか、そのプロセスを理解してもらうことを意識しています。すべてのスタッフが、こうした教え方を歓迎するとは限りません。「なぜ答えを教えてくれないのか」と感じる人もいるでしょう。育成のバランスは難しいのですが、特にサービスの仕事では、状況に応じて判断する応用力が欠かせません。自分で考え、判断する力を養える環境をつくりたいと思っています。
もちろん、サービススタッフだけでなく、店舗やブランドの魅力をSNSなどで発信する、マーケティング的な役割を担える人材にも期待しています。今後はさらに専門性や世界観を打ち出し、当店が選ばれる理由をつくっていきたいですね」
「当店では、初めてのオートバイとしてロイヤルエンフィールドを選ぶ方が3割ほどいます。ベテランやリターンライダーも含めると、ビギナー層は全体のおよそ半分です。
だからこそ、イベントも比較的キャリアの浅い方が参加しやすい内容にしています。試乗会やメンテナンス講習会も定期的に開催しています。試乗会は新しいお客さまとの接点になり、講習会は既存のお客さまとの関係を深める場になります。車両販売だけでなく、バイクの楽しみ方を提案することも、店舗の大切な役割だと思っています。
そうした環境をつくるためには、スタッフ自身がバイクを楽しみ、知識や経験を深めることも大切です。スタッフには家賃補助やパーツ・車両の割引、ピットの利用といった制度もあります。また、オフロード走行会などに参加する際、エントリー費や交通費を会社で負担することもあります。
『お店が遊ばないと、お客さまも遊べない』という考えのもと、スタッフ自身がバイクを楽しむ機会を増やしたいですね」
JOBIKEのサイトからマイテックに応募し、入社から3年が経過。休日はロイヤルエンフィールドに乗る彼女とツーリングに出かける。2年前にインドを訪問し、様々なことを見聞きしたことで、ブランドへの理解と信頼が深まった。同店のイベント運営も担当する。
「僕が目指しているのは、『ロイヤルエンフィールドを買うなら、ここで買いたい』と思ってもらえるお店です。全車種を見て、試乗もできる環境を整えるのはもちろん、接客や店の雰囲気も含めて、お客さまに安心して選んでいただきたいと思っています。
僕自身もBULLET350に4万km以上乗っています。ロイヤルエンフィールドはクラシカルなデザインが魅力ですが、距離を走ることでエンジンを操る感覚や独特の乗り味などの魅力が見えてきました。そうした実体験を、お客さまにも伝えていきたいですね。
バイクやブランドに興味を持ち、お客さまの立場で考えられる人に来ていただきたいですね。自分から学び、スタッフ同士で協力しながら、よりよい店をつくっていける方をお待ちしています」

右からセールスの山田さん、伊藤店長、セールスの福島さん、サービスの清水さん。スタッフの皆さんが明るく、店内は活気に満ちている。セールスの山田さんは、バイクには乗らないもののロイヤルエンフィールドへの関心が高く、積極的に情報収集を行う。そこで得た知識を自分の言葉でお客さまに伝えることを心がけている。
飲食業を経験している福島さんはコミュニケーション能力が高く、話をするのが大好きなスタッフ。2025年8月に入社。
「いつかバイクに乗りたい」という夢を、30歳を過ぎてから叶え、現在はロイヤルエンフィールド東京セントラルのスタッフとして働く。INT650の納車待ちである。
「僕はもともと、この店舗でロイヤルエンフィールドのコンチネンタルGT650を買ったお客でした。以前は飲食業でしたが、やりたいことに挑戦しようと思い、二輪免許を取得。初回点検で店を訪れたときに求人を知り、入社を決めました。
今はセールスを担当しています。自分も購入する側だったので、お客さまの気持ちは想像しやすいですし、好きなバイクに囲まれて働ける毎日は楽しいですね。職場の雰囲気もよく、のびのびと仕事ができています。走るだけでなく、自分らしく仕上げるカスタムも好きで、機会があればサービスの勉強もしたいですね。
バイクが好きなことはもちろんですが、知らないことを覚えたり、人と接することを楽しめたりする方なら、仕事の幅がより広がると思います。経験があるかどうかだけでなく、新しいことに挑戦する気持ちを大切にしていただきたいですね」

ブランドイメージを大切にしたロイヤルエンフィールド東京セントラルの伊藤店長(左)と福島さん。「まずはこの雰囲気を見に来ていただくのもいいと思います」と伊藤店長。
清水さんは、ロイヤルエンフィールド東京セントラルでサービス業務を担当する22歳。ロイヤルエンフィールドのエンジンは単気筒と2気筒で構成される。車体のつくりもシンプルなため、作業時間の見通しを立てやすいのも魅力だという。
「僕が整備で大切にしていることは、作業を終わらせるのではなく、確実に仕上げることです。判断に迷うことがあれば代表に相談しますが、答えだけを教えてもらうのではなく、どう考えれば原因を突き止められるのか、そのプロセスを学ぶようにしています。
整備はお客さまの安全に関わる仕事なので、わからないまま進めないことが大切です。ロイヤルエンフィールドは構造を理解しやすい部分もあり、経験を積みながら知識や技術を身につけられる環境だと思います。また、消耗品以外で大きな問題が生じず、完成度が高いのも特徴。ここは入社後にイメージが変わったポイントです。
僕自身、古いバイクでサーキットを走ったり、トライアルに挑戦したりして、バイクへの理解を深めています。バイクが好きで、わからないことを素直に聞き、地道に学んでいける方と一緒に働きたいですね」

2024年2月に入社した清水さん。仕事以外の時間もバイクに没頭することが多いバイク好きだ。
56歳、最年長スタッフである田代さんは、2024年3月に入社。以前バイクには乗っていたものの、バイクショップ勤務は初めて。お客さまからも学ぶ姿勢を持ち、知識と経験を積み重ねている。最近トライアルバイクを購入し、バイク遊びにも積極的。
「入社時は事務職を希望していましたが、今では事務や総務に加え、セールスも担当しています。バイク業界は未経験でしたが、ロイヤルエンフィールドについては、日々車両に触れ、わからないことを調べながら知識を身につけています。
仕事の面白さは、できることが少しずつ増えていくことです。ロイヤルエンフィールドの工場があるインドを訪問したことも、大きな経験になりました。実際に車両がつくられる現場を見たことで、お客さまに伝えられる話も増えましたし、ブランドの魅力を伝えていきたい思いが強くなりました。
当店は国産旧車のお客さまも多いのですが、まだ知らないことも多くあります。そんなときは、お客さまに教えていただくこともあります。わからないことを知ったふりをせず、素直に聞いて学ぶことが大切だと思っています。
当店は、自分で調べて考え、主体的に動けるところが魅力です。もちろん、困ったときには周りからアドバイスをもらえます。バイクが好きな方はもちろん、意欲を持って仕事に取り組み、自分から学んでいける方をお待ちしています」

ロイヤルエンフィールドをより多くの人に知ってもらいたいという田代さん。「認知を広げる余地はまだまだあると思います」
メカニックになろうと決意して前職を離れ、整備士免許を取得してから初めての職場としてロイヤルエンフィールド東京ウエストでの勤務をスタート。その志は高く、行動力に溢れている。「本当にやりたいこと」に年齢は関係ないことを証明している。
「以前はIT業界に勤務し、ベトナムにいたこともあったのですが、次第にマネジメントの仕事が中心になり、自分自身の技術を磨く機会が減っていくことに物足りなさを感じていました。そこで、以前から好きだったバイクに関わり、自分の手で技術を身につけられる仕事をしようと考えたんです。
日本に帰国して学校に通い、二輪整備士の資格を取得。2024年4月に入社し、メカニックとして新しいキャリアをスタートさせました。50歳を迎える時期での転身でしたが、年齢よりも、自分が何をしたいかを大切にしました。
ロイヤルエンフィールドは、現行モデルを中心に扱うため、基本から整備技術を身につけていくには取り組みやすい環境だと感じています。設備が充実していることも魅力です。もちろん、整備の仕事はまだまだ覚えることも多く、わからないことは自分で考えたり、周りに聞いたりしながら学んでいます。
バイクが好きで、技術を身につけたいという気持ちがある方なら、挑戦する価値のある仕事だと思います。経験だけにとらわれず、周囲と協力しながら、真面目に仕事に向き合える方と一緒に働きたいですね」

まだまだ質問することも多いという徳広さんの愛車は、ショットガン650。「シャシーダイナモなどの設備もあり、幅広い作業に対応できる環境が整っています」
JOBIKE編集部より
ロイヤルエンフィールド東京セントラルには、輸入元のPCIから広報車を借りる際など、何かと伺う機会が多い。オープン当初から伊藤店長や山田さんと話すことが多かったが、最近は福島さんや清水さんとも顔を合わせるようになった。
そこで感じるのは、若いスタッフが着実に成長していること。店内には活気があり、スタッフ同士の連携もよくなっている。道岡代表も「お店がまとまってきているので、最近はセントラルに顔を出すことが減りました」と話す。現場を任せられるスタッフが育っていることが、言葉の端々から伝わってくる。
一方、ロイヤルエンフィールド東京ウエストは、東京セントラルの車検や整備を担うこともあり、サービス業務の比重が大きい。セントラルとは少し異なる雰囲気だが、それぞれの店舗が役割を持ち、互いに支え合っていることも、マイテックの強みなのだろう。
そして、その組織を率いる道岡代表自身が、誰よりも(?)バイクを楽しんでいる。国産旧車のカスタムを手がける一方、筑波サーキットやHSR九州でのイベントレースにも積極的に参加。トライアルにも挑戦中だ。自ら楽しみ、その姿をスタッフに見せることが、バイクの趣味の幅広さや奥深さを伝えることにもつながっている。
マイテックで働くことは、単にバイクを販売したり整備したりするだけではない。お客さまのバイクライフを支えながら、自分自身も新しい知識や技術を身につけ、バイクの楽しみ方を広げていくことでもある。そんな可能性を感じられる職場だ。
JOBIKE編集部より